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2019 Mar.18
SURUGA Cycle Journal Vol.36

お茶の魅力と牧之原台地開拓150年の歴史を自転車で辿る

お茶の魅力と牧之原台地開拓150年の歴史を自転車で辿る

この度ご縁があってSURUGA Cycle Journalを書かせてもらうことになった街の自転車店「believe」の山越です。初めまして!
皆さま、「お茶」飲んでますか?私は大好きです!
食前食後はもちろん、おもてなしの心として日本人の生活に深く根付いている「お茶」。

静岡県島田市に広がるお茶の生産地「牧之原台地」が開拓されて150年の節目の年。
「勝海舟」や時の将軍「徳川慶喜」の警護役を務めた剣豪、幕末期の下田開港に関わった者など、激動の時代を生き抜いた男たちが暮らしたこのお茶畑には今もサムライ魂が根付いているのです。

そして今年は3年に1度の「世界お茶まつり」が開催されます。
今回はスルガ銀行サイクリングプロジェクトと一緒に、「世界お茶まつり」が春に開催される島田エリアを中心として、お茶の魅力と牧之原台地開拓150年の歴史を辿る自転車散歩に行ってきました!

牧之原台地は約5,000ヘクタールにもなる東洋一と言われる大茶園。緑がどこまでも続きます。 公共交通手段はなく、だからこそこの台地を移動するのは自転車が一番なのかもしれません!

スタートはJR東海道本線「島田駅」から

島田駅から約3kmほど走り進めると、なんだか江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気の良い街並みが現れました。

最初のチェックポイント「川越遺跡」。
江戸時代、旅人が大井川を渡るためには、人足に肩車をしてもらうか、輦台(れんだい)というみこしのような乗り物に乗り、担いでもらっていました。その「川越し制度」を管理した施設(川会所)や、人足の待機場所(番宿)などの景観を復元したのが、この遺跡です。

川越遺跡

隣接する島田市博物館は「旅と旅人」をメインテーマとして、人はなぜ旅をしたのかを考え、江戸時代後期の大井川と川越しの様子、 島田宿の川留め文化などを紹介しています。

島田市博物館

サイクルラックがあるので自転車乗りにも優しいですね。

サイクルラック

博物館を出たら広大な大井川の河川敷を下ります。
江戸時代には「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」と唄われたように、水量の多い大井川越えは箱根以上の難所として認識されていたようです。現在は水力発電や治水事業により上流にダムがあるので水量が少なく見えますが、かつては今の10倍の水量があったとのこと。

大井川の河川敷

ん?後方の山に「茶」の文字が!
お隣の掛川市、粟ヶ岳に施された文字はお茶どころのシンボル的な存在ですね!

次のチェックポイントが見えてきました!
昨年believeのイベントでも訪れた蓬莱橋です!

<believe 大井川鐵道の会>

https://city-believe.blogspot.com/2018/08/believe-2018-2_28.html

蓬莱橋

蓬莱橋は全長897.4m(「8974厄無し」って覚えるみたいです。)で有料の木造橋としては世界一!
明治12年(1879年)に完成し大井川の対岸を結びます。

もちろん自転車も通行可能。
通行料(自転車は100円)を納め、いざ参ろう!

橋の幅は2.4m、水面からの高さは3m~5mとのことですが
欄干が低くちょっとドキドキしますね。

橋の真ん中でハイポーズ!
今回、蓬莱橋は2018年10月に発生した台風24号の影響により、一部通行が不可になっていました。世界お茶まつりまでには復旧予定とのことですので楽しみに待ちましょう!

蓬莱橋のたもとには幕末の英雄「勝海舟」銅像が。
明治維新で徳川家が駿府(静岡)へ移されることになり大勢の家臣がリストラの危機に直面しました。「勝海舟」は未開の牧之原台地を開拓した旧幕臣たちを物心両面で支援したと伝わっています。そして開拓された土地には今も広大なお茶畑が広がっています。勝海舟とお茶畑。意外な接点がありますね!

「勝海舟」銅像

銅像のお隣にはお茶屋さんも。
蓬莱橋の橋の長さにちなんだ名前の「897.4茶屋」さん。

897.4茶屋

お店の方がチョイスする日替わりの煎茶で「蒸し方」と「火香(ひか)」の違いを4種類の中から楽しめます。本日は「NO.4(蒸し/深い × 火香/強) 」。
その他にも「今月のお茶」を楽しむことができ、今月(1月)は静岡県の奨励品種にも指定された「つゆひかり」。

  • 火香とは、製茶の最終工程でお茶を乾燥させるための火入れを行い、その際に醸し出される香りのこと。

お茶と一緒におしるこも良いですね♪

「つゆひかり」は渋みが少なく、すっきりとした甘さと、独特な香りが特徴のお茶です。
暖かい日差しの中、走った体に嬉しい冷たいお茶。

こだわり溢れる本日の煎茶と、おしるこもオススメ!優しい甘さが疲れた体を癒します。

日差しが暖かい縁台。開放感と美味しいご褒美で自然と笑みがこぼれますね。

お世話になったスタッフさんも笑顔がステキ!
お茶で繋がる縁ですね。

4kmほど行くと次のチェックポイント。
静岡島田本店「お茶のさすき園」は日本でも珍しい栽培から仕上げまでを一貫して手がけるこだわりのお店です。

サイクルスタンドもあり自転車で気軽に立ち寄ることができます!

静岡島田本店「お茶のさすき園」内にひっそりと佇む、隠家的な和食処の「茶の庭れすとらん とろろ屋ととろ」。

「ととろのとろろ丼」の鯖だし濃厚とろろ汁は自然薯農家のおふくろの味。

「生とろろ月見丼」はすったとろろに卵を落とし、
生醤油で食べる「自然薯」の自然な美味しさを堪能できる逸品です!

お食事が終わったら「お茶のさすき園」にてお土産探し。

お茶とお菓子でおもてなしをいただきスタッフの方とも話が弾みます。

次のチェックポイントも3kmほどで到着!
大井川を臨むお茶畑の中に・・・、大きな像が現れました。

牧之原台地を開拓し、大茶園の基礎を築いた「中條金之助景昭」は、江戸生まれの剣豪で時の将軍、徳川慶喜の護衛隊の隊長格を務め、勝海舟とも交流がありました。明治2年に始まった士族入植のリーダー的存在として活躍し、刀を鍬に替え開拓に尽力しました。中條金之助景昭は像として今も牧之原の台地を見守っています。

一面のお茶畑を抜けると・・・

「世界お茶まつり2019<春の祭典>」のメイン会場
「ふじのくに茶の都ミュージアム」に到着です!

「ふじのくに茶の都ミュージアム」にもサイクルラックが常設されています。
島田市は自転車に優しい街づくりが進んでいますね!

茶室「縦目楼」と日本庭園は、千利休、古田織部を経て、「綺麗さび」の茶の湯を確立した、大名茶人「小堀遠州(こぼりえんしゅう)」が手掛けた建物と庭園を復元したものです。

茶道体験では先生より作法や点て方、所作に至るまで
ご紹介いただきながら体験することが出来ました。

まずは季節の和菓子「寒紅梅」をいただきます。
立体的なピンクの花びらが特徴の練り切りの和菓子です。

作法は裏千家、茶筅を細かく振り、きめ細かい泡をたてます。

最後にひらがなの「の」の字を書くようにし、茶筅を戻します。

礼に始まり礼に終わる。一期一会の「出逢い」を大事に感謝を胸に。
先生の優しい言葉にもおもてなしの心が溢れていました。

お茶室見学の後は「常設展」へ

「世界お茶まつり2019」を担当する 静岡県経済産業部農業局 お茶振興課の鈴木さんより
常設展の内容を直接解説いただきました。お茶のルーツや生産工程など普段お聞きすることのないお話も伺うことができ、大変勉強になりました。

昔の茶摘みの様子を再現したジオラマも展示されています。
精巧なジオラマに惹き込まれます。

お土産も世界のお茶や、お茶にちなんだアイテムがいっぱいでワクワク目移りしますね!
静岡抹茶を使用したジェラートパフェも楽しめちゃいますよ!

お茶の魅力をたっぷり味わって次のチェックポイントへ進みます!
牧之原公園は「ふじのくに茶の都ミュージアム」の裏手にある公園です。

高台から眼下に臨むのはJR東海道本線「金谷駅」。昨年訪れた大井川鐵道の「新金谷駅」もよく見えます。雲が晴れると富士山がよく見える、知る人ぞ知るスポットです。

一面のお茶畑を抜けて次に目指すのは・・・

午前中に大井川の河川敷で見た「茶」の文字が。
掛川市の粟ヶ岳に施された文字を間近で見にきました!

掛川市東山の粟ヶ岳山麓にある地域密着のお店「東山いっぷく処」さん。

東山地域塾いっぷく処塾長の杉山さんはお茶を心から愛し、
東山の伝統「茶草場農法」を大事に、多くの人に伝える活動をしています。

抹茶羊羹とほうじ茶羊羹をいただきました。そして、

東山茶を淹れた茶器が2つも出てきました。ここで杉山さんよりご要望が!

まずはお茶碗のお茶を飲んで、直後におちょこのお茶を口に含んで舌で転がしながら飲んで欲しいとのこと。びっくり!口当たり柔らかくて甘い!同じお茶なのに飲み方で違いを楽しめるんですね。とても美味しかったです。

羊羹も美味しいですね。お茶でほっこり、疲れた体が癒されます。

お茶で繋がる笑顔とご縁がたくさんありましたね。

太陽が傾いてきましたが帰り道の途中にある「富士山静岡空港」にちょっと寄り道。
空港の駐車場中央にあるドーム内にバイシクルピットがあって、10台ほど自転車を停められます。メンテナンスや修理に必要な工具はターミナルビル内の総合案内所で、貸し出しもしていますよ。

タイミングが良く2便が離陸する様子を見ることが出来ました!

羽田空港や成田空港など大きな空港では味わえない距離感が素晴らしいですね!
この日出会えた「FDA(フジドリームエアラインズ)」の4号機は緑が映えるお茶色の機体です。

間近で離陸するシーンが見れるとは・・・。貴重な体験ができましたね!

飛行機を見ていたら静岡県庁のサイクリスト守屋さんとも合流し、途中まで帰り道をご一緒することになりました。

帰り道の途中、守屋さんにご紹介いただいて史跡「今井信郎」の屋敷跡へ立ち寄りました。

牧之原台地開拓に精を出し、この地区で村長を務めた「今井信郎」は旧幕臣で坂本龍馬暗殺に関係したとも伝えられています。戊辰戦争に加わり、捕囚となって禁固刑を言い渡されました。その後特赦により釈放されこの地に移り住んだとのことです。今日は勝海舟や坂本龍馬など幕末の志士たちの名前が次々出てきましたが、この地で開拓に携わった方々は皆、土地の方に慕われ愛されているのがわかります。

記念碑の裏の早桜が花を開いていました。
節分も過ぎ、少しずつ春の気配がしてきましたね。
守屋さんとはここで別れてゴールの島田駅を目指します!

島田駅に到着しました!皆さま、お疲れ様でした!
お茶でつながる自転車散歩はたくさんの出会いと感動が盛りだくさん!
楽しい休日になりましたね♪

今回はお茶の魅力と牧之原台地開拓150年の歴史を辿る自転車散歩へ出かけました。お茶畑始まりの伝説に思いを馳せながら、お茶の香りを感じ走る自転車ならではの気持ち良い時間を過ごすことが出来ました。

世界お茶まつり2019<春の祭典>は新茶が始まる5月の良い時期に開催されます!
JR東海道本線「島田駅」へは東京から新幹線を使って電車で約1時間50分ほど、自転車とともにお茶と歴史を巡る小旅行はいかがでしょうか?

今回の「お茶の魅力と牧之原台地開拓150年の歴史を自転車で辿る」コースの企画からご協力いただいた静岡県と島田市のみなさん。


左から島田市役所市長戦略部の松井さん、森川さん、
静岡県経済産業部農業局お茶振興課 世界緑茶班 鈴木さん、守屋さん

静岡県経済産業部農業局 お茶振興課 世界緑茶班 専門監
鈴木さんからのヒトコト

2001年に始まった世界お茶まつりは3年に一度開催しており、今回で7回目となります。

“春の祭典”は静岡県を代表する景観である茶畑を愉しんでもらうために、「ふじのくに茶の都ミュージアム」を中心に牧之原台地で開催します。

今年は、牧之原台地の開拓が始まって150周年となります。先人の努力により、かつての荒地は見事に広大な茶畑となりました。
そんな歴史を感じながら茶畑を自転車で走ってみてください。

茶畑を渡る風が奏でるやさしい音、頬に伝わる心地よさ、目にも鮮やかな茶の新芽の色、揺れる新芽やお茶の香り、美味しい新茶のもつ味わい、五感全てで感じるお茶は、とても贅沢ですよね。

あなたのお気に入りを探しに、ぜひ遊びに来てください。

島田市 市長戦略部 広報情報課 シティプロモーション室 係長
松井さんからのヒトコト

今回は、お茶の魅力と牧之原台地開拓150年の歴史を自転車で巡っていただきました。

島田市はこれから新茶の時期を迎え、牧之原台地一面が萌黄色に染まり、茶工場からは新茶のいい香りが漂います。この時期しか体験できません!

また、大井川流域でも4つのライドコースを用意していますので楽しんでいただけると思います。皆さんぜひ、島田市にお越しください。う~んまいお茶を用意してお待ちしております。

Information 1

世界お茶まつり2019<春の祭典>

時期:2019年5月10日(金)~5月12日(日)
会場:ふじのくに茶の都ミュージアムほか
県内の新茶を愉しめる時期に、茶園景観を含めた地域資源を最大限活用できる「ふじのくに茶の都ミュージアム」を拠点に、静岡県大型観光キャンペーン「静岡デスティネーションキャンペーン」と連携して実施予定です。

島田市緑茶化計画

島田市では緑茶のイメージを活用したプロモーション施策として「島田市緑茶化計画」を進め、国内外へ緑茶情報を発信しています。
島田市役所前のポストは緑色のポスト!街のあらゆるところで緑茶色グリーンと緑茶化計画のロゴを目にすることができます。

街の自転車屋さん believe

千葉県浦安市の自転車屋believeさんはBROMPTONやTYRELL、DAHONのプレミアムディーラー。浦安周辺や都内、宮古島や静岡県の柿田川や狩野川周辺のサイクリングツアーなど年間を通じて自転車イベントを開催。

ハローナビしずおか バイシクルピット

サイクリストのための休憩所「バイシクルピット」を上手に活用して静岡県内のサイクリングを楽しもう!自転車用工具や空気入れなどが借りられます。

大井川流域サイクルツーリズム「RIDE Oigawa」

http://shimada-ta.jp/_file/pamphlet/5c087f4cb21cdafile.pdf

Information 2

大井川川越遺跡

http://www.shimada-ta.jp/tourist/tourist_detail.php?id=11

島田市博物館

https://www.city.shimada.shizuoka.jp/shimahaku/

大井川マラソンコース「リバティ」

マラソンコース「リバティ」は自転車での走行は可能ですが、時速20km以下でジョギングやウォーキングの方へ配慮して安全走行を心がけてください。

蓬莱橋

http://shimada-ta.jp/tourist/tourist_detail.php?id=2

蓬莱橋897.4(厄なし)茶屋

http://shimadagreenci-tea.jp/drink-buy/8974chaya.html

茶さすき園

http://sasuki.jp/

茶の庭れすとらん とろろ屋ととろ

https://tororoyatotoro.com/

ふじのくに茶の都ミュージアム

https://tea-museum.jp/

東山いっぷく処

http://www.higashiyamacha.jp/about/

富士山静岡空港

http://www.mtfuji-shizuokaairport.jp/

Information 3

スルガ銀行ロードバイク購入ローン

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