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2018 Aug.9
SURUGA Cycle Journal Vol.26

アクセスよし、コースよし、眺めよし!
サイクリストの新名所「トレステ」!

アクセスよし、コースよし、眺めよし!サイクリストの新名所「トレステ」!

国内のヒルクライムの人気スポットと言えば富士山。「日本一の山に自転車で上る」というのは心がワクワクするものです。富士山のヒルクライムは、富士スバルラインやふじあざみラインが有名ですが、実はまだサイクリストにあまり知られていないルートがあります。それが御殿場市の「富士山御殿場口新五合目」に続く、県道152号線です。新五合目には「トレステ」の愛称で親しまれる「Mt.FUJI TRAIL STATION」があり、サイクリストを温かく迎えてくれます。知る人ぞ知る穴場です!

富士山を楽しみたいサイクリスト、ウエルカム!

「Mt.FUJI TRAIL STATION」(マウントフジ トレイルステーション:以下、トレステ)とは、富士山や御殿場市の案内、環境保全活動や体験型プログラムなどを開催しているコミュニティスペースです。「富士山御殿場口新五合目」から富士山登頂を目指す、あるいは周囲の山々を楽しむ登山客やトレイルランナーの方がよく利用しています。そして今年、うれしいことにサイクルステーションも完成しました。

そうです、私たちが富士の裾野で気軽に休憩できるスポットが誕生したのです!

コテージ風の建物が立ち並ぶトレステは、ヨーロッパのアルプスのリゾートのようです。

トレステのオープンは2013年。御殿場市の委託を受けた「富士山ツーリズム御殿場実行委員会」が運営しています。

素晴らしい眺望に囲まれるトレステ

今回は、そんなトレステを目指す御殿場市内からのヒルクライムルートをご紹介します。起点はスルガ銀行の御殿場サイクルステーションです。ご案内していただいたのは、トレステの運営スタッフの小澤正志さんと、トレステのSNS情報などを発信する「御殿場市地方創生魅力創造スポーツタウン推進連絡会」の濱砂愛美さん。

小澤さんはトレステまでときどきジテツウ(自転車通勤)しているサイクリスト、濱砂さんは身体を動かすことが好きなアクティブ女子。二人とも細身のシュッとした体型なのでイギリスのサイクルジャージ「Rapha(ラファ)」がとても似合っています。

スタートはスルガ銀行の御殿場サイクルステーション。スルガ銀行とお取引のあるお客さまならいつでも利用可(要予約)。

小澤さん(右)と濱砂さん(左)
小澤さん(右)と濱砂さん(左)

「トレステから見る景色はとてもキレイですよ。お天気がよければ江の島まで見えます。また、とくに私のおススメは箱根方面から上るご来光です」とは濱砂さん。

トレステのオープンは早朝のAM5:00。それぞれが好きなアウトドアを楽しみ訪れるトレステですが、日の出を拝みにやってくる方も多いそう。天候が良ければ下の写真のような素晴らしい景色に出会えるとのこと。

もちろん、トレステの西側に位置する富士山の眺めもグッドです!
「どちらの眺めも甲乙つけがたい、迷ってしまう」という方もご安心を。トレステなら一度に両方のオイシイ景色を楽しめます。

ほぼ一定勾配、最後にクライマックスあり

さて、出発です。トレステまで約17km(勾配5.9%、獲得標高967m)の道のりを走ります。西にペダルをこいで国道246号線を横断し、富士山スカイライン(県道23号線)に向かいます。最初はほぼ平坦基調で、脚慣らしといった感じです。徐々にクルマがまばらになって、自衛隊の東富士演習場を抜けていくあたりから、じわじわと上り勾配が始まります。

富士山スカイライン(県道23号線)
富士山スカイライン(県道23号線)

ちなみに、二人が乗っている自転車はカナダのブランド「Argon(アルゴン)18」。小澤さんが「ガリウム プロ」、濱砂さんは「ゴー!」です。よく走る自転車に気を良くしてペースも快調! そして美しい緑に包まれた「緑のトンネル」に入っていきます。この緑の原生林のトンネルはマイナスイオンもたっぷり。気持ちがリフレッシュできる爽快なポイントです。道幅も広くて走りやすいですよ。

「馬返し上」を過ぎてしばらくすると、「御殿場口」と書かれた大きな案内板が見えてきます。ここを右折すればトレステまではあと1.7km!

なるほど、どれどれと先を見ると、これまでじわじわと上っていた勾配が一気に急勾配へ。いわゆる激坂で13~17%の勾配が待ち構えています。最後の踏ん張りどころです!

おもしろい映画には必ずラストにクライマックスがあるように、楽しいヒルクライムコースにもクライマックスがあるものです。みなさんもチャレンジの際は気を抜かずにがんばってくださいね。大きな達成感を味わいましょう!

トレステは多くのパートナーが協賛企業に名乗りを上げています。スルガ銀行もそのひとつです。
トレステは多くのパートナーが協賛企業に名乗りを上げています。スルガ銀行もそのひとつです。

都心から1~1時間半と至近

今回のヒルクライムコースは最後こそ激坂ですがそれまではずっと一定勾配で、他の五合目と比べて標高1,440m、距離は御殿場市街地から約17kmで難易度はそれほど高くありません。最初からスピードを上げて飛ばさないようにして、自分のペースで走っていけばきっと完走できるでしょう。初心者の方や女性にもチャレンジしやすいコースです。

それに加えてアクセスの良さも魅力です。最寄りの公共交通機関は、電車ならJR御殿場駅で都心から約1時間半。クルマなら東名高速御殿場ICで東京ICから約1時間です。どちらからでも、すぐにトレステまでのヒルクライムコースに合流することができます。

アクセスが良いぶん時間に余裕ができるので、たとえば、朝いちばんで御殿場市に入ってトレステまで上り、その後は富士山周辺のサイクリングをしたり、バッグにトレッキングシューズを忍ばせて「富士山御殿場口新五合目」から登山道を散策したりもできそうです(トレステではトレッキングポール&トレランポール無料貸し出しあり)。
上手に利用したいですね。


トレステ内のサイクルステーション。
空気入れや工具など、メンテナンス機材をそろえているので万一のトラブルも安心。
「Argon(アルゴン)18」のバイクも展示されている。

富士山ツーリズム御殿場実行委員会
田近義博さん

トレステのプレオープンはちょうど富士山が世界遺産に登録されたときでした。以来、「富士山御殿場口新五合目」ならではの活動をやっていこうと10年後のあるべき姿を掲げ、安全啓発、環境保全、情報発信、教育活動の4つの柱をもとに運営を進めてきました。

御殿場市内の若手事業者が富士山ツーリズム御殿場実行委員会のメンバーの中核となり、そこに行政、観光協会、地元の大学や民間企業などが加わり官民学が一体でトレステの企画、運営をしています。自分達が目指すトレステについて意見を活発に出し合い、テント2張りから始めたトレステもだいぶ形を変え今年で5年目を迎えました。トレステの運営スタッフには、アメリカ人の学生ボランティアや日本人の学生インターンもいるので、彼らのインスタグラムなどSNSで情報発信することで、御殿場口新五合目は他の五合目に比べて外国籍の方や学生など若い世代の来訪者も増えています。

遊びに来られる方は、年々5,000人ぐらいずつ増えています。昨年は約6万8,000人でした。ここから直接、富士山に上る方は1万8,000人ぐらいですが、宝永山や双子山のトレッキングや周辺の自然休養林のハイキングなども人気があります。

サイクルステーションのオープンのきっかけは、トレステまで自転車で上ってきた方が壁に自転車を立てかけていたのを見たことでした。傷ついてしまいますよね。そこでサイクリングラックを置き、パンクなどのトラブル対応も困ってしまうだろうと工具も準備することから始まりました。トレステは、登山に来る方、観光の方、トレイルランナーが多数を占めますが、サイクリストの方にも気軽に立ち寄ってほしいとの思いがあります。

今のトレステは「展示物を見る」「周辺のコース案内」などがメインで、今後は「来た人が遊べる」「楽しめる施設」にすることを目指しています。自転車であれば参加できるヒルクライムイベントの開催や、トレステを起点に近隣をグルリと回るようなツーリングなど、さらに参加型のイベントを増やしていくつもりです。

Information 1

Mt.FUJI TRAIL STATION
Mt.FUJI TRAIL STATION
Argon18(アルゴン18)
Argon18(アルゴン18)

1989年、カナダの元自転車プロ選手だったジェルベー・リュー氏が手がける自転車ブランド。2017年からUCIワールドチームの「アスタナプロチーム」のサポートを行うなど、世界トップ選手たちからの信頼も厚いです。

ガリウム プロ
ガリウム プロ

ロードレース向けに開発されたハイスペックモデル。全フレームサイズに対して3種類の高さが異なるヘッドパーツが用意され、ライダーの体型に応じたポジション出しが可能です。ヒルクライムを始めエンデュランス系のレースも強いオールラウンドモデルです。

ゴー!
ゴー!

ライフスタイルをアクティブに彩るようなコンセプトのもと開発されたゴー!。上位モデルの設計ノウハウをもとに、扱いやすく乗りやすくエントリーグレードとして誕生しました。ブラック×ミントのカラーリングもさわやかです。

Rapha(ラファ)

2004年、イギリスで創業されたアパレルブランド。1950~60年代のサイクリングシーンをインスパイアした飽きのこないデザインで人気です。クラシック系ジャージの潮流を生み出したブランドとしても有名です。

KASK(カスク)

イタリアのヘルメットメーカー。今回ふたりが被ったPROTONE(プロトーネ)は、トップカテゴリーで勝利を重ねるチームスカイと共同開発したものです。KASKは自転車ヘルメットの他、スキー、登山など、様々な分野のヘルメットを製造しています。