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2017 Oct.23
Travel Investment College Vol.2

【ニッポン二拠点生活】
ビジネスチャンスの見つけ方と周囲を動かす力

【ニッポン二拠点生活】ビジネスチャンスの見つけ方と周囲を動かす力

観光旅行として日本各地を巡るのも良いものですが、すでに様々な地域を訪れている人は、どのような楽しみ方をしているのでしょうか。観光から“もう一歩先”の体験をされている方々のお話を伺ってみたい。そんな思いから、東京日本橋にあるANA支店Financial Centerでは、「Travel Investment College~世の中の新しい可能性を探す旅に出よう~」をコンセプトに、新しい旅のカタチを学ぶ場を作りました。

全3回にわたって行なったセミナーは「ニッポン二拠点生活」をテーマにし、ただ訪れるだけではなく、楽しみながら地域にコミットする新しい生活の可能性を探りました。今回の講師には、横浜で書籍の執筆活動をしながら、能登でワイナリービジネスを手掛ける高作義明さんをお招きしました。

ビジネスチャンスは付加価値の高いところから見つける

高作義明さん高作義明さん

普段は主に横浜のご自宅でIT関連の書籍を執筆されている高作さん。仕事柄どこでも場所を選ばず生活を送ることができるため、以前は家族でバンクーバーに移住していたこともあったそう。「投資」という言葉が当たり前のように飛び交うカナダと日本との意識の違いに驚き、投資ビシネスに興味を持ち始めたのだといいます。でも、どうしてワイナリーだったのでしょうか?

日本には、世界のほとんどのワイン産出国で定められている「ワイン法」という法律がありません。簡単に言うと、ワインの生産地域や使用品種、栽培方法などが細かく規定されていないため、「日本ワイン」と「国産ワイン」を明確に見分けることがとても難しいのです。しかし、2018年10月にこの法律が日本でも適用されることになりました。「国が日本ワインのブランド力向上に力を入れ始めている、そして長い年月はかかるけれどワインの付加価値は高い」、そこにビジネスチャンスを感じた高作さんはすぐに動き出します。

地元能登を活気のある町へ /
200年も300年も続くワイナリーを目指して

ぶどう畑

ワイナリーを作ろうと決意した高作さんは、出身地でもある石川県輪島市に目を向けました。自然豊かな美しい土地なのに、住む場所や仕事の問題で若者が次々に町を去り、深刻な過疎化が進んでいました。「このままだと町が無くなってしまうかもしれない。それならばこの土地に200年も300年も続くワイナリーを作って活気を取り戻す起爆剤になろう」。そうして2011年、株式会社ハイディワイナリーが誕生しました。

しかし、ワイナリーを作ることは簡単ではありません。年齢的な不安もあった高作さんは、モノづくりに興味を持っていた息子の正樹さんに、新潟にある「カーブドッチ・ワイナリー」へ研修に行くことを勧めました。「土や空気、能登にある豊富な資源を最大限に活用してワイナリーを運営し、町を元気にする」、高作さんひとりの夢が“親子の夢”へと変わっていきます。そして新潟での研修を終えた正樹さんは、フランス・ブルゴーニュのシモンビーズにてワインの勉強を続けました。会社を立ちあげて1年が経った2012年、奥能登の輪島市でブドウの栽培をスタート。その翌年の2013年秋には、ワイン造りに取りかかりました。横浜と能登、「二拠点生活」の始まりです。

禅寺御用達のプレミアムワイン「相承-SOJO-」禅寺御用達のプレミアムワイン「相承-SOJO-」
禅寺御用達のプレミアムワイン「相承-SOJO-」

数年にわたりブドウの樹を植え続け、ワインを醸造するまでになった頃、観光で訪れてくれる人がもっと楽しめるようにと、ワイナリーに併設するレストランとパン工房造りに動き出します。

パン工房レストラン
海を望める丘にたつレストランとパン工房

米原のレストラン「ベルソー」の松田美穂子シェフや「料理王国」など3つの料理雑誌を創刊している齋藤壽(ひさし)氏をはじめ、「町を元気にしたい」という高作さん親子の想いに共感した心強い仲間が次々と集まっていきます。そうして、海を望める丘の上に「レストランふらんじゅ」とパン工房が誕生しました。次々と夢を現実に変えていく高作さんですが、大変なことはなかったのでしょうか?

地方で新しいビジネスを始めるときに大切なこと

高作義明さん高作義明さん

驚くことに高作さんがワイナリーを設立するにあたって大変と感じたことは無かったそう。それは先見の明を持ち、常に様々なことを考え行動し続けているからなのでしょう。「最初の資金集めも含めて、石川の地だからこそやってこられたのかもしれません。何か新しいことを始めたいと思っている人は、その土地に何度か通ってみるといいですね」と話す高作さん。ビジネスを始めるのには、その土地の“空気”を知ることがとても重要だといいます。石川県には新しいことを始める人を支えようとする空気があり、その空気が大きな輪となり力を生み出しているのだそう。

ハイディワイナリーは、多くの個人サポーターに支えられ現在に至りますが、それは高作さん親子の強い想いと行動力が生み出した結果。今回のお話を伺って、常に未来へ向かい、諦めずに動き続けるその力が、周囲を惹き込み動かし、夢を実現する力に変わっていくのだと感じました。

Information

HEIDEE WINERY

http://heidee-winery.jp/

ANA支店Financial Center

東京・日本橋にある、全日本空輸とスルガ銀行がチームを組んで創った新しいコンセプトストア。スルガ銀行ANA支店のテーマである“旅をもっとスマートに”をリアルに体験できます。空港ラウンジのようにゆっくりとくつろげる空間で、旅をスマートにする商品・サービスとイベント・セミナーなど様々なコンテンツを提供して新しい旅のスタイルを創造するためのお手伝いをしています。