d-labo

SURUGA d-labo. Bring your dream to reality. Draw my dream.

特集

特集TOP

2017 Sep.13
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.205

洞窟探検家・吉田勝次さんに聞く!
洞窟という秘境&ケイビングの魅力

洞窟探検家・吉田勝次さんに聞く!洞窟という秘境&ケイビングの魅力

ロッククライミングやダイビングなど、自然を相手に楽しむスポーツはたくさんありますが、その内の一つである、「ケイビング」をご存知でしょうか?ヘッドライトの明かりを頼りに、自然のままの洞窟(cave)を進んでいくスポーツです。

実は、欧米では専門誌もあるほどポピュラーで、日本でも徐々に注目が集まっているとか!今回お話を伺ったのは、洞窟探検家の吉田勝次さん。20年以上にわたり、世界中の洞窟に挑んできた吉田さんが語る、洞窟探検・ケイビングの魅力とは…?

「ケイビング」はスポーツ。「洞窟探検」は命がけ!

吉田さんの肩書は、「洞窟探検家」。1994年に洞窟探検の面白さに目覚めて以来、国内外で洞窟の探検を続け、2004年には社団法人日本ケイビング協会を設立。海外政府から調査依頼を受けたり、国際会議に招聘(しょうへい)されたりと、世界を股に掛けて活躍しています。
最近は、「クレイジージャーニー」や「情熱大陸」などのテレビ番組にも出演。そんな吉田さんが、洞窟探検でもっとも重視しているのは、「前人未到」であることといいます。

洞窟内での撮影の様子を再現する吉田さん。
洞窟内での撮影の様子を再現する吉田さん。

「『ケイビング』とは、“洞窟に入る”こと全般を指す言葉。レジャーやスポーツ目的でケイビングをする人を『ケイバー』と呼びます。でも、僕がやっているのは『洞窟探検』。『探検』という言葉には、“未踏の場所に行く”という意味が含まれます。『洞窟探検家』は、英語なら『ケイブ・エクスプローラー』。未知の洞窟を進むことは、ときには命に関わる危険もある。ですから厳密には、ケイビングと洞窟探検は、似て非なるものなんです」

アウトドアスポーツとしての「ケイビング」は、人口設備がない自然のままの洞窟に入り、暗闇の中で岩場を登ったり水流を越えたりするアクティビティ。すでに調査済みの安全が確保されている洞窟で行なわれるのが基本です。それでも非日常感を味わえる“身近な秘境”であることが、多くの人の心を惹き付けるとか。

三重県の洞窟「霧穴」探索の様子。洞窟内では、岩の間をロープをつたって降りていくことも…。
三重県の洞窟「霧穴」探索の様子。洞窟内では、岩の間をロープをつたって降りていくことも…。

「ケイビング」が比較的チャレンジしやすいのに対して、まだ誰も入ったことのない洞窟に命がけで挑む「洞窟探検」をする吉田さんのような人は、ほとんどいません。建設会社の代表でもある吉田さんですが、優先するのはあくまで洞窟!今まで潜った洞窟は、なんと国内外で1,000以上だそう!

「家族は協力してくれないけど、反対もしません。もう諦めているというかね(笑)。海外の洞窟に行くときには、帰国予定日を伝えておきますが、国内の洞窟の場合は、もうどこに行くなんてわざわざ伝えませんね。洞窟探検のためには、仕事も生活もすべて投げ打つ覚悟。洞窟にはそれだけの魅力があるんです」

おすすめ記事:新顔も!都内近郊で“変わり種・水上アウトドア”
       初心者OK、一歩上行く〈ダイビング〉。ウミウシ&夜の海中

洞窟は自然が生み出した造形美、そこでしか出会えない生き物。

吉田さんが代表を務める「株式会社 地球探検社」では、テレビ番組の撮影コーディネートや器材レンタル、撮影、出演、スタッフのトレーニング、学術調査のためのガイドなどを請け負っています。

「そのほかにもケイビングガイド講習やケイビングガイド認定をしている社団法人日本ケイビング連盟の会長も兼任しています。僕のように仕事として未踏の洞窟へ行く人は、ほかにいない。ですから、洞窟探検では第一人者と自負しています」

鹿児島県沖永良部島の洞窟「銀水洞」。ブルーの地底湖が広がる、荘厳な洞窟内!
鹿児島県沖永良部島の洞窟「銀水洞」。ブルーの地底湖が広がる、荘厳な洞窟内!

さらに、吉田さんはプロの「洞窟写真家」としての顔も持っています。なぜなら、洞窟の奥にある誰も見たことがない絶景を、リアルに伝えたいから!ただし命がけの探検ゆえ、装備もサバイバルグッズが最優先。環境を守るために、自身の排泄物を持ち帰る必要も。持ち歩く撮影機材は、高スペックでコンパクトなデジタル一眼と、レンズは広角とマクロ2本のみに厳選しているそう。

ベトナムの「エン洞窟」で撮影したワラジムシ。体色が薄く、目も退化している。
ベトナムの「エン洞窟」で撮影したワラジムシ。体色が薄く、目も退化している。

「洞窟内で出会う珍しい小動物や昆虫は、マクロで撮影。暗闇で動くものを撮影するのに、5時間ほどかかることも。景色も、ワンカットに最低で1時間。圧倒的な暗闇の中でシャッターを切るためには、手間と時間が必要なんです」

5時間かかって撮影したワンカット、洞窟性のカニムシ。
5時間かかって撮影したワンカット、洞窟性のカニムシ。

上で紹介したのはごく一部ですが、吉田さんが撮影した写真はどれも神秘的。風景には荘厳さが漂います。

「洞窟探検の一番の魅力は、美しい鍾乳石など、自然のままの美しい景色が見られることですね。独自の進化を遂げた生物との遭遇もおもしろい。目が退化した魚を発見したときは、本当にワクワクしました。とくに、未踏の洞窟での興奮はケタ違い。自分しか見たことがない世界は、言葉にならないほどの感動を与えてくれるんです」

おすすめ記事:「沼津港深海水族館」深海生物=ぷよぷよ&のんびり!?
       珍生物ハンター・平坂寛。東京湾の海釣りで、深海魚遭遇!

洞窟での非日常的な体験をとおして、人生が変わる!?

吉田さんは、洞窟探検の普及にも積極的に取り組んでいます。その一つが、ケイビングツアーの開催。洞窟探検プロガイドチーム「CiaO(チャオ)!」を主宰し、東海エリアで初心者から上級者まで楽しめる、さまざまなツアーを用意。参加者は、意外にも女性が7割以上とか。

CiaO(チャオ)!の様子

コースは、洞窟内を歩いたり四つん這いやほふく前進をしたり、時にはよじ登ったりしながら、地底湖を目指して進みます。自然がそのままの手つかずの洞窟内に泊まれるコースまであるそう!

「一緒に洞窟に潜る仲間、メディア関係者や研究者などさまざまな出会いをとおして、人生が広がっていくのを感じました。自分の生き方を見つけられたと思いますね。洞窟探検で何度も死の危険にあったことで、『いつ死んでもいいように好きなように生きよう』って気づかされたから。

『冒険したい!』という気持ちは、いつまでも変わらないでしょう。最近は、たくさん稼いでパワードスーツ(筋肉をサポートする機械式のスーツ)を手に入れたいなと思っています。そうすれば、老人になっても洞窟探検を続けられるからね(笑)」

ラオスの未踏洞窟を探検中の吉田さん。
ラオスの未踏洞窟を探検中の吉田さん。

日本には、観光洞窟から地元の方々しか知らない洞窟まで、数千の洞窟があるといわれています。観光鍾乳洞やケイビングガイドが引率することで行くことができるケイビングツアーなどから、吉田さんが行く前人未到の洞窟まで、非日常的な体験が味わえるケイビング。洞窟という異世界に足を踏み入れれば、あなたの人生も変わる…かもしれません。

Information

洞窟探検プロガイドチームCiaO!

吉田さんが主宰するケイビングツアーサイト。岐阜県と富士山を中心に、さまざまなケイビングツアーを開催。暗闇の中で岩を昇り降りしたり、狭い隙間をほふく前進で進んだり…。まったくの初心者でも楽しめるコースから、難所を越える上級者向けコースまで。プロにガイドしてもらえるだけでなく、ケイビング中の写真も撮影してもらえます。

アウトドアローン

アウトドアに本格的に取り組みたい!という方におすすめなのが、スルガ銀行のアウトドアローン。アウトドア用品の購入費用はもちろん、ツアー代金などアウトドアに関する資金全般にご利用いただけます。

※審査の結果、ご希望にそえない場合がございますので、あらかじめご了承ください。