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2017 Jun.19
Money Goes On ~わたしとおカネの付き合い方~ Vol.8

セゾン投信・中野晴啓社長の使命
「世のためになる企業へマネーを供給する」

セゾン投信・中野晴啓社長の使命「世のためになる企業へマネーを供給する」

1987年に明治大学商学部卒業後、クレディセゾンに入社し、セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事。その後、投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者としてグループ資金の運用のほか、外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイスを手がけられた中野さん。現在、セゾン投信の社長として活躍している中野さんは、長期投資についてどのように考えているのでしょうか?尋ねてみました。

——セゾンに入社した理由、若手時代について教えていただけますか。

30年前の1987年の話なんですが、セゾンを選んだ理由は非常にシンプルで「堤さんに憧れて」です。そんな程度なんです。しかし、たまたま運用部門に配属されて、非常に特殊な部門だったので、ローテーション人事からも外されて(笑)結果的に、入社からずっと資産運用に関わる仕事をしてきました。

時代も時代だったので、新入社員のとき、借金して株式投資することに、はまってしまいました。運用会社に入ったんですけど、当時はほぼ全社員が株式投資をやってましたね。僕がいた部署は専用の端末で株価が見れたので、サンシャインビルのありとあらゆる会社の人が株価を見に来てましたよ。

当時は信用取引じゃなくて、株券の預り証を担保に借金ができたんですよ。気がついたら1,000万円以上借金して株式投資を行なっていました。でも、実は1987年って、ブラックマンデーという急落があった年なんですね。

持っていた株が全部半分以下になっちゃって…。本当に自己破産を覚悟しましたが、最後の大勝負と思い、とある銘柄に残りの全資産を投入したら、たまたまかどうか分かりませんが、その銘柄が倍くらいになったんですよ。慌てて売って、何とか借金を返済しました。以降、個別株式投資はやっていません(笑)

——すごい時代だったんですね。株券で借金ができるとは…。

この何年か後の話ですけど、借金に困った僕の上司が行方をくらましたことがあります。夜逃げですよ。後から聞いた話ですが、株やゴルフ会員権などの購入資金で、数億円の借金があったようです。逆によく数億円もお金を借りることができたなと思いますが、貸す側の感覚も麻痺していた。そういう時代でしたね。

今でも証券会社と取引しているお客さんは「何の銘柄があがるの?」とは訊くけど「何の商売やってる会社なの?」とはなかなか訊かない。値動きだけ見て、値動きを予想して資金を投じる。これを株式投資とは言わないんですね。株式投機なんです。

——そうやって段々と長期投資の信念が形成されていったのでしょうか?

よく勘違いされるのですが「長期投資」というのは、長い時間投資することではないんですよ。いや、実際はそうなるケースが多いですが、単なる言葉遊びではなく、値動きを予想して相場を張ることに対するアンチテーゼなんですね。つまり価格ではなくて、価値が主眼です。

世の中に本気で価値を提供しようとしている会社に資金を提供していくのが、投資マネーの本来の社会的役割です。綺麗事かもしれませんが、僕はそう信じて行動しています。

逆に言うと、価値が増えていくということは、価格が上がったり下がったりするのとは全く違う時間軸です。景気循環や金融政策などで価格は短期的には騰落がありますが、世の中のためになっているビジネスであれば、気がつくと価格も連動してあがっていく。結果的に時間軸は圧倒的に長くなるわけです。これが長期投資なんですね。

ひとつの仕事が新しい価値を生み出して、みんなを喜ばせたり、驚かせたり、そういうところまで到達するには5年、10年、あるいは20年って時間が必要じゃないですか。だから、それだけの時間をちゃんとお金にも与えて、それで新しいビジネス、サービスを作ってもらう。これが資産運用会社の使命です。

投資は素敵な行為であることを多くの人に感じていただきたいと思ってます。そのために、コモンズ投信会長の渋澤さん、レオス・キャピタルワークス社長の藤野さんと3人で「草食投資隊」を結成し、セミナー等を定期的に行なって、直接投資の重要性をお伝えしています。

中野さん

——セミナーでは積極的に地方も回っていらっしゃいますね。

初期のころですが、一番参加者が少なかったのは和歌山でした。僕らは「和歌山ショック」と呼んでいるのですが、講師3人に対して受講者3人しかいなかった。途中から、もうマンツーマンレッスンですよ。セミナーが終わったあと、あまりに寂しくて、3人で和歌山ラーメンをすすりました。その写真をブログにあげたら、帰社後、ラーメン食べて遊んでいるような写真をブログにあげるなって怒られて。踏んだり蹴ったりですよ(笑)

でも、そのような地道な活動を何年か続けた後、再び和歌山でセミナーを行なったときは150人くらい集まってくれました。僕らは「和歌山のリベンジ」と呼んでいるのですが。そして、その中に、数年前のマンツーマンレッスンをした時の受講者がいたんですよ。「50倍になりましたね」と声をかけていただいたときは胸が熱くなりましたね。

——地道な活動が実を結んだ瞬間ですね。

金沢も思い出深いですね。やっぱり初期の頃に訪れて、20~30人のコミュニティに対してセミナーを行ないました。まだ「草食投資隊」の活動が認知される前でしたので、会社とか株主から言われることは「で?そのセミナーに行って何件口座ができたんだ」と。

調べればすぐ分かるわけですよ。「金沢の人ひとりも口座開設してないじゃないか。無駄なことして」と。投資を始めるって、そんな簡単なことじゃないですよ。

でも、その3~4年後、金沢の全く同じコミュニティに行ったんですよ。そうしたら、ほぼ全員お客さんになってました。「あのセミナーの半年後から始めました」とか「もうやってますよ」とか。

人ってすぐには動けないんですね。でも、セミナー後、たまたま読んだ雑誌に私が出ていたとか、ニュースで同じような話を聞いてアイツ(中野)も同じこと言ってたなとか、何かの拍子で始めてくれるわけです。継続して一生懸命続けた結果だと思っています。

中野さん

——中野社長ご自身の資産はどのように運用されていらっしゃるのでしょうか?

ほとんどの資産をセゾン投信にしています。先程言ったとおり個別株式投資は一切やってない。預金は本当にほんの少しですよ。言葉は悪いですが、今の銀行が信頼に足る仕事をしてないので、本当に生活に必要最小限の分しか預金しません。そして預金しない分はほとんどセゾン投信に回しています。

エンジェル投資家的なこともやってますよ。また日本経済を支えるお金も作りたいので、ひふみ投信に積み立てしたり、コモンズ投信に積み立てしたり、鎌倉投信に積み立てしたりしてます。でも、これらはサテライトですね。基本的には、セゾン投信を通じて、世界中の経済活動へお金を働きに出しているのがメイン。どちらにせよ、ほぼ投信に回ってるわけですね。

——中野社長にとって「お金」とは

人間は、自分の人生を自分で創ることができますよね。一人ひとり違う人生がある。すなわち、お金というのは、自分が人生を創っていき、生き方を自分で定めていくうえでの「自己表現のツール」だと思います。

「どういう形でお金を動かしていくか」に、その人の価値観や考え方が極めて冷徹に表現されると思っています。質素に暮らすのも良し。贅沢して暮らすのも良し。どちらが良い悪いではなく、自分の生き方、人生観、それを自ら表現するものなので、僕はそれを意識して生きています。

——最後に、中野社長の夢や展望を教えてください。

僕自身の人生は、仕事とプライベートが一体化しているもんですから、「自分の人生を語る=セゾン投信を語る」と思っていただいて良いと思います。では、セゾン投信は、どんなことを目指しているか。具体的に言うと、できるだけ早く1兆円ファンドになりたいと思っています。

1兆円ファンドになって目立ちたいというわけではなく、現在のアセットマネジメント業界の現状に鑑みれば、1兆円スケールの規模でお金が動かないと影響力を行使できないということですね。セゾン投信は今、12万2,000人程のお金が集まっているファンドです。これは、自分の意思で自分のお金を動かしている人の集まりで、預金とは全く性格が違う資金です。

要するに、自分たちの意思が反映されるお金が1兆円規模で動くんです。そうなれば、こういう社会にしたいとか、こういう風にもっと豊かな社会をみんなで作っていきたいとか、社会に対して影響力を行使できます。シンプルに言うと「お金による民主主義の体現」です。そこから逆算した数値が1兆円というわけですね。日本の社会を変えていくために、引き続き僕らは汗をかきたいと思っています。

※個別商品の勧誘を目的とした記事ではございません。

Information

セゾン投信

一般生活者の将来に向けた資産形成をお手伝いするため、2007年3月より2本のファンドの運用をスタート。運用開始時のお客さまは1,956名、運用資産総額は約9億円。2017年5月現在、お客さまは12万人、運用資産総額は1,700億円を超えるなど、全国の投資家の皆さまと二人三脚で長期投資ファンドを大切に育てています。(注:セゾン投信の投資信託はスルガ銀行では取扱いをしておりません。)

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