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2017 Jun.5
Money Goes On ~わたしとおカネの付き合い方~ Vol.7

レオス・キャピタルワークス藤野英人社長が語る!
「投資信託の先にある“希望”を提供したい」

藤野英人さん

野村アセットマネジメント、JPモルガン・アセット・マネジメント、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントなど業界を代表する運用会社で日本株を運用し、カリスマファンドマネージャーと呼ばれた藤野英人さん。2003年にレオス・キャピタルワークスを創業した藤野さんは、20億円の資産家から、一気に2,000万円の借金を抱えるなど波乱万丈な人生を歩んできたようです。そんな藤野さんに、金融業界に対する想いやお金に対する考え方について伺いました。

——お仕事内容を教えてください。

私の仕事は、資産運用会社の経営およびファンドの運用です。扱っているのは「ひふみ」という、主に日本株に投資する投資信託で、現状では100%日本株です。将来にわたって成長するだろうという会社に投資をして、お客さまにリターンをお届けするのが仕事です。非常に簡単に言うとそんな感じですね。

——カリスマファンドマネージャーと呼ばれた藤野さんですが、どういった想いで会社を経営されていますか?

最近、話をしているのは「僕らの最大のライバルってなんでしょうか?」ということです。僕らの最大のライバルは、金融機関ではなく「タンス」や「壺」なんです。

タンス預金 イメージ画像

今、日本中の家庭のタンスや壺に43兆円(タンス預金)の現金が眠っていると言われています。日本の個人金融資産は約1,700兆円あって、そのうち現金預金は約900兆円あります。その5%近くにあたる43兆円ものお金がタンスや壺に入っている。つまり「僕ら金融マンは壺やタンスよりも価値がない」と思われているということなんですよね。だから僕は壺とかタンスとか見るとイライラするんです(笑)

ひふみ投信を作ったのは、眠っているお金にきちんと働いてもらい、世の中を良くしたいから。結果的に、お客さまも儲かるし、会社も儲かるし、誰もが良くなるというようなお金の循環を作りたいと思っています。

——それは勤めていた会社でも可能かと思いますが、築きあげた立場を捨てて、起業した理由は何なのでしょうか?

これは“今もなお”ある構造的な問題なんですが、日本の運用会社では、1つの投資信託が大切に何年も運用されているっていうケースはあまりないんですよね。グリコのポッキーや、カルビーのポテトチップスは何世代にわたって愛され続けている。でも日本の運用業界にはそれがない。だから自分で会社を作り、長く愛される商品を作ろうと思ったわけです。

——投資信託の立ちあげに金融危機が重なってしまったと思いますが…

2008年10月1日にひふみ投信を設定しているので、いわゆるリーマン・ショックにもろかぶりでした。その後一気に経営状況が悪化して、結局、2009年2月4日に、レオス全株(3,240株)を1株1円で売却しました。

その1年半ぐらい前の会社全体の時価総額が30億円でした。僕はレオス株の7割を持っていたので、だいたい20億円の評価だったわけです。でも気がついてみたら、2,000万円の借金があって。20億円の資産家から一気に貧乏人です。天国と地獄ですよ。

一時20億円の価値があった3,240株は、結局3,240円になってしまったのですが、銀行口座に振り込まれた3,240円はすぐに引き出して、エルメス製の額縁に入れて保存しています。ちなみにその額縁は20億円の資産家になって、舞いあがっていたときに購入したものです(笑)

3,240円の入ったエルメス製の額縁
3,240円の入ったエルメス製の額縁

——3,240円を額縁に入れて保存しているのはなぜですか?

徳川家康は、三方ヶ原の戦いで敗戦した姿を肖像画に描かせたそうです。それを「しかみ像」と呼んで、生涯にわたって「しかみ像」を見ながら自分を戒めていたと言われています。僕も、実際に愛知の徳川美術館へ「しかみ像」を見に行ったことがあります。

生々しいですが、20億円が2年も経たず3,240円になる。これが金融市場でもあります。これは自分の失敗の歴史です。家康じゃないけど、この3,240円は自分の「しかみ像」として、ことあるごとに自分を戒めているんです。

——この「しかみ像」を見ながらどのようなことを考えているのでしょうか?

たぶん投資信託の商品自体が欲しい人ってほとんどいなくて、みんな何が欲しいかというと、将来の安心とか、不安の解消とか、夢とか希望とかが欲しいわけですよね。だから僕らが提供すべきものはそれらなんです。投資信託はおまけ。よく社員に言うのは「ひふみはおまけ。でも最高のおまけじゃないとダメだよね」と。

現在の運用会社や販売会社は、大手金融機関という会社のブランドを前面に、セールスマンを使ってお客さまへ押し込むのが一般的。でも、これはすごくつらい作業なんですね。全国の金融マンが苦しいのは、金融商品を販売することが目的となっていて、本来その先にあるべき「未来への希望」を見据えていない営業をしているからです。

僕らが、「ひふみを通じて経済全体が活性化するようにしたい。その結果として、金銭的リターンを返して、お客さまの将来の希望を叶えたい。」と言うと、みなさん結構な確率で預けてくれるんですよ。僕らの商品って成績が良いから売れていると思っている人が結構多いし、実際にそういう面はあるかもしれないですが、ひふみが着実に残高を伸ばしている本当の理由はそこなんですよね。

投資を通じて夢や希望を伝えることが僕らの仕事であり、そこがほかの金融機関とまったく違うところなんです。やっぱり現場の人たちが、誇りとプライドをどれだけ持てるかっていうのはすごく大切です。上から来た指令を「タスクとしてこなす」と思った瞬間に、消耗戦になってくるんですね。それが金融業界の問題でもあるし、ひふみを通して、その問題を少しでも改善したいと思っています。

藤野さん

——お仕事以外のこともお聞きしたいと思います。藤野さんは色々な趣味をお持ちと伺いました。

仕事以上に、自分の役に立ったなと思うのは、主催しているピアノサークル「ついぴの会」です。実は、北海道から沖縄まで22か所ぐらいの拠点がある、日本で最大のピアノサークルなんですよ。元々「ツイッターピアノの会」だったのですが、誰ともなく「ついぴ」って言われるようになって。

会費も取らないし、名簿もないという、ものすごくゆる~い会ですが、逆にいろんなピアノサークルを取り込んで結果的に一番大きくなっている会なんですよね。

そこで僕が貢献できたと思うのは、過去5年間で、サークル内で20組が結婚したんです。20組ということは40人ですよね。出会い系サークルじゃないですよ(笑)。みんな出会いを期待して入った訳じゃないけれども、同じ趣味を持っているうえ、自分も弾くでしょ。人の演奏も聴くでしょ。そうすると、すごく打ち解けるわけですね。

実は、僕のなかでは「ついぴ」と「ひふみ」ってあまり変わらないんです。無償か有償かの違いはありますけど、同じことをしてるような感覚なんですね。楽しむとか、ワクワクするとか、やっぱり自分が「主体」になることが大切で、要は、誰かに「させられている」と思うとパフォーマンスは落ちてくる。でも、自分で選択して、自分でクリエイトするんだと思った瞬間に、辛さも楽しみになってくるところがありますよね。

——もし可能であれば、藤野さんご自身の資産配分を教えていただけませんか?

1/3ぐらいがレオスの自社株、1/3ぐらいがひふみ投信、1/3が未上場株ですね。現金預金が数パーセントぐらい。だから、ほとんどが株式です。さっきレオス株は全て手放したと言いましたけど、後から買い戻しました。あと起業家に出資、いわゆるエンジェル投資家のようなこともしています。

——詳細まで記事に書いても大丈夫ですか?

もちろん大丈夫です(笑)。レオスの自社株とエンジェル投資以外の資産は、ほとんどひふみ投信に入れています。皆さんと一蓮托生ですよ。

——最後に、藤野さんにとって『お金』とは?

お金は「過去の缶詰」であり「未来の缶詰」でもあります。お金って過去、自分が汗水垂らして努力した対価じゃないですか。親からの遺産であっても、親御さんが必死に積みあげた財産ですよね。だから「過去の缶詰」であると。

一方で「未来の缶詰」でもありますよね。1万円が手元にあったら、この1万円を使って旅行に行くこともできれば、ご飯を食べることもできれば、本を買うこともできる。また、投資もできますよね。だから「未来の缶詰」でもあると思います。

それを一言で言うと「希望」だと思いますね。そのお金をどう使うかは、本人の意思にかかっているし、お金を悪いものにするのも、良いものにするのも、使う本人次第だと考えています。

※個別商品の勧誘を目的とした記事ではございません。

Information

ひふみ

お客さまに、お金を“ためて、ふやして”もらいたい。そして、ふやしたお金で夢や目標を達成して、今の自分より“進化”してもらいたいと考え設定された投資信託。

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