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2017 Apr.7
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.176

作家・小牟田哲彦が選ぶ、“郷愁列車”の旅。
寝台にSL、トロッコまで!

SL

ゆったりとした時間が過ごせる、“鉄道の旅”。鉄道関連の本を数多く著してきた作家の小牟田哲彦さんに、今おすすめの路線を伺いました。

星を眺める“寝台特急”の旅。「サンライズ瀬戸・出雲」

サンライズ瀬戸・出雲瀬戸内海
東京-出雲市・高松間を結ぶ。純粋な移動手段としての、国内最後(!?)の寝台列車。

非日常を感じさせてくれる鉄道旅の代表格といえば、やはり寝台列車。最近では、豪華寝台列車が登場しつつありますが…。

「逆にレアになっているのが、昔ながらの寝台特急です。『北斗星』や『カシオペア』などが相次いで廃止され、現在、定期寝台特急として残っているのは、『サンライズ瀬戸・出雲』のみ。

『サンライズ瀬戸・出雲』は1日1本、ビジネス客も見込んだ路線なので、出張や週末旅に利用しやすいダイヤ。下りは東京駅を22:00に出発して、翌朝の岡山駅で車両が分割。二手に分かれて、『サンライズ瀬戸』は7:27に高松駅着、『サンライズ出雲』は9:58に出雲市駅に到着します。上りは、夕方・夜間に現地を出て、早朝7:08に東京駅に着きます」

ちなみに寝台は、5タイプあるとか。

「昔の寝台のようにカーテンで仕切るだけのタイプではなく、どれも個室でプライベート空間を楽しめます。それらとは別に、寝台料金がかからない『ノビノビ座席』という名のオープンスペースのカーペット空間も」

シングルツインノビノビ座席
は、「シングルツイン」と呼ばれる2人用個室。
の「ノビノビ座席」は“座席”扱いなので枕はないが、枕カバーと毛布は用意されている。

「夜は室内灯を消せば、大都会の煌めくネオンや漁火が揺れる海辺が車窓一面に広がります。『サンライズ瀬戸』の絶景ポイントは、早朝に通過する瀬戸大橋。瀬戸内海が眼下に広がり、海の上を走る感覚が味わえます。『サンライズ出雲』は中国山地の山あいを抜けて、車窓から見える宍道湖が見どころです」

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タイムスリップ!?昭和30年代の車両が走る「小湊鐵道」

小湊鐵道(こみなとてつどう)小湊鐵道(こみなとてつどう)
房総半島の真ん中を縦断し、里山を走る。東京近郊に残る、奇跡(!)の昭和レトロな鉄道。

「東京近郊で、昭和レトロな鉄道が走っているのをご存じでしょうか?千葉県市川市の五井駅から上総中野駅までの間を運行する小湊鐵道(こみなとてつどう)です。

昭和30年代のディーゼル車両が今も現役で、木造駅舎が残り、“硬券”と呼ばれる厚紙の切符も健在。しかも、車内では車掌さんが切符を売り歩き、有人駅では切符をカチンと切ってもらえます。

養老渓谷駅無料で利用できる足湯
養老渓谷駅。窓口で切符を求めて、木製改札を通る。駅舎には無料で利用できる足湯も。

「昭和の時代そのままの駅舎・列車を、学生や地元の人たちが日常の足としているのが小湊鐵道の魅力。古き良き時代にタイムスリップした感覚が味わえます」

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日本海の絶景を堪能!海岸線をひた走る「五能線」

五能線
秋田・青森県間の日本海沿岸を走る。
風光明媚なローカル線!

「五能線からの景色は、雪が降る冬の日本海も絵になりますが、春夏は藍を溶かしたような日本海のブルーが魅力。白波打ち寄せる海岸線のすぐ側を走る区間もあり、迫力満点です」

同路線はその景色の美しさから、全国のローカル線の中でも、比較的早い時期から観光列車が運行されてきました。

「今年で登場20周年を迎える『リゾートしらかみ』では、車内で津軽三味線の生演奏、津軽弁の語り部実演が鑑賞でき、夕日の見えるスポットで減速運転するなどサービス満点。車窓からは、世界自然遺産の白神山地や全長9.5メートルと日本一短い仙北岩トンネル、千畳敷海岸などの名所も臨めます」

西津軽の驫木駅黄金崎不老ふ死温泉
は、西津軽の驫木駅。
は、「黄金崎不老ふ死温泉」。

小牟田さんイチオシの五能線の途中下車は、驫木(とどろき)駅。木造の簡素な駅舎にギリギリまで海岸線が迫っている無人駅で、最果てのような趣があります。

ほかにも、艫作(へなし)駅という無人駅の近くには日本海の岩場をくり抜いたような「黄金崎不老ふ死温泉」があり、潮騒を頬に感じながら絶景の露天風呂が楽しめるとか。

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憧れの“SL旅”のイチオシは「大井川鐵道」

大井川鐵道
静岡県内を走る。
日本で唯一、年間300日以上SLを営業運転!

「蒸気機関車を使った観光列車は増えていますが、客車を含めての本物志向は大井川鐵道が随一」と、小牟田さん。

「一般的にSLは、力強く走る姿を外から見るのが楽しいのですが、乗客も古き“汽車”の世界にどっぷり浸ることができるのが大井川鐵道の魅力です」

西津軽の驫木駅黄金崎不老ふ死温泉
客車は大半が昭和10~20年代に製造されたもの。
木製デッキや古い扇風機、紐の網棚など、SLが日本中を走っていた時代の雰囲気そのまま。

「運行するSLは、全4種類。昭和5年に製造されて全国各地を走った『C10』、戦時中はタイに供出されていた『C56』など、歩んできた歴史もさまざま。そんな来し方に思いをはせながら揺られていると、汽笛の音にも哀愁を感じます」

しかも、大井川鐵道の“鉄道愛”はSLだけにとどまりません。

「大井川鐵道の在来線は、全国の私鉄を引退した車両を整備して運行させているのです。創業時からのレトロな駅舎や自然と相まって、沿線全体にノルスタジックな雰囲気が漂っています」

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スリル満点!険しい峡谷を望む「黒部峡谷トロッコ電車」

黒部峡谷トロッコ電車
日本三大渓谷の1つ、黒部峡谷のダイナミックな地形美を味わうことができる。

「日本の秘境ともいうべき地帯を通る黒部峡谷鉄道。『黒部峡谷トロッコ電車』は、そこを走っています。豪雪地帯にあり、冬の間は鉄橋を撤去して閉鎖。2017年は4月20日から一部区間の運転が始まります(個人客は4月1日より受付開始)。

もとは電力会社の専用鉄道として、資材や作業員を運ぶためにつくられた路線。しかし、峡谷の壮大な自然を見たいという声が多く、時期を区切ってはじまった観光列車です」

黒部峡谷トロッコ電車 鉄橋黒部峡谷トロッコ電車 鉄橋
「かつては乗車券の裏面に、『生命の保証はしない』という断り書が記載されていたと聞いています」とか。

「途中駅では、ダムや発電所の専用駅も見ることができます。トロッコ電車を降りた先には、祖母谷温泉などの秘境の湯があるので、スリリングな鉄道旅の後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか」

Information

作家・小牟田哲彦
去りゆく星空の夜行列車

1975年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法学専攻修了。近現代交通史や鉄道に関する研究・文芸活動を専門とし、紀行作品や論文を多数発表。1995年には、日本国内のJR線約2万キロを全線完乗。世界70か国あまりにおける鉄道乗車距離は8万キロを超える。

著書に『鉄馬は走りたい―南北朝鮮分断鉄道に乗る』(草思社)、『今でも乗れる昭和の鉄道』(東京堂出版)、『鉄道と国家―「我田引鉄」の近現代史』(講談社現代新書)、『去りゆく星空の夜行列車』(草思社文庫)など。

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