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2017 Jan.13
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.162

誰もが宇宙へ行ける未来はすぐそこに…!
民間人宇宙旅行の可能性を探る

有人宇宙船「スペースシップ1」

2004年、アメリカで民間企業による有人宇宙船「スペースシップ1」が、世界で初めて高度100キロの宇宙飛行という偉業を成し遂げました。そして現在は6人の乗客を宇宙に連れて行くことができる宇宙船「スペースシップ2」の開発が、ヴァージン・ギャラクティック社により進められており、民間人が宇宙へ旅行をする未来が近づきつつあります。

今回は同社と独占契約を結び、宇宙旅行を専門に取り扱っている株式会社クラブツーリズム・スペースツアーズの浅川恵司さんに、宇宙旅行のお話を伺いました。

2時間の宇宙旅行。きっとそれはプライスレスな体験

宇宙から見た地球

出発時期は未定ですが、ヴァージン・ギャラクティック社により民間宇宙旅行の計画が発表されました。その旅行の出発地は、アメリカのニューメキシコ州南部にある民間宇宙港「スペースポートアメリカ」とのことですが、宇宙旅行の中身を教えてください。

「宇宙旅行時間のトータルは約2時間、宇宙空間にいるのは約4分間になります。

とはいえ出発の前に乗客の皆さまには3日間の訓練を受けていただきます。それを終えるとフライトスーツに身を包み、宇宙船『スペースシップ2』へ乗り込みます。滑走路から離陸し、高度15kmの上空で母船『ホワイトナイト2』から切り離される。ここで、『スペースシップ2』のロケットエンジンが点火され、マッハ3.3のスピードで一気に宇宙空間へ。全身で約3.5Gの重力加速度を感じながら宇宙に向かいます。

エンジン点火から90秒ほどで高度100キロの宇宙空間に到着。ここからが約4分間の無重力空間を楽しめる今回の旅のハイライト。窓から無数の宝石のような星と、青く美しい地球を見ることができるでしょう。

4分間の時間が過ぎると地球へ帰る時間に。6Gもの重力加速度を体験しながら大気圏に突入し、グライダー飛行で出発した宇宙港へ帰還する…という約2時間の宇宙旅行となります」

宇宙旅行の行程イメージ
宇宙旅行の行程イメージ

4分間の宇宙滞在とのことなのですが、もっと長い時間滞在することは不可能なのでしょうか?

「『スペースシップ2』では高度100キロメートルまでの飛行が限界のため、物理的に4~5分しか宇宙空間にいられません。より長く滞在するためには、スペースシャトルのように高度400キロメートル地点に到達する必要がありますが、そのためにはより早い宇宙船と宇宙飛行士が受けるような特殊な訓練が必要なのです」

宇宙に行くための準備と持参可能な荷物

宇宙船内着席イメージ

宇宙へのフライトの前に3日間の訓練期間があるとのことですが、どんな訓練を受ける必要があるのでしょうか。

「未発表の情報であり、私が口頭で聞いた話を元にしかお答えできませんが…。ニューメキシコの施設で、シミュレーション機械による疑似体験を行ない、訓練をします。宇宙船か、または疑似モデルかのどちらかに、6名の乗客と2名のパイロットが乗り込み、“船内の操縦”“通信機器”など、乗り方の訓練や座学、健康診断などがあると聞いています。また重力加速に関する訓練も行なわれるようです。

18歳以上の健康な方なら、どなたでも参加可能ですが、健康の基準が国によって違います。循環器系や脳神経に疾患がある方は注意が必要ですので、搭乗できない可能性があります」

健康であることが宇宙へ行く最低条件のようですね。旅行といえばカメラ。宇宙の様子を写真に収めたいですよね。宇宙船にスマートフォンやカメラなど、持参できるのでしょうか。

「これについても未発表です。持ち込みの要望が多いカメラについて『NO』ではないのですが、大きさや重量などの制限はかかると思いますね。過去には、『ぬいぐるみ』や『遺灰』を持ち込みたいという要望もありました。ちなみに、ヴァージン・ギャラクティック社側が、宇宙船の中や外の写真の撮影もする予定で、それらをプレゼントすると聞いています」

宇宙旅行はいつから開始されるのか?

ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船

一生忘れられない宇宙旅行になりそうですね。宇宙旅行はいつから可能になるのでしょうか。

「ヴァージン・ギャラクティック社は、もともと早ければ2008~9年の開始を予定していましたが遅れており、ここ1~2年は『安全が確認されるまで待ってほしい』という話を受けています。その理由としては、2014年のテスト飛行中に墜落事故が起こったことと、開発者たちにプレッシャーがかかるために発言を控えている…という噂が囁かれています。テスト飛行の進捗状況を見ていると、2017年も状況的にはまだ不透明です。『いつ行けるのか?』という質問に対しては、申し訳ないのですが、現段階では『確定が難しい』としか回答しようないんです』

人為的なミスとはいえ、過去に墜落事故は起こってしまいました。民間人が旅行をするとなると、安全がより大切になります。

「詳細は公表されていませんが、安全を確保のため膨大な検査事項が存在しています。2004年に民間で初めて有人宇宙飛行に成功した『スペースシップ1』は、パイロット2名を含めた3人乗り設計だったのですが、『スペースシップ2』は、その倍以上の8人乗り(うちパイロット2名)。技術的にクリアしなければいけないことが増えているのは事実です」

宇宙旅行の気になるお値段は?

現在も予約を受け付けている宇宙旅行は世界中から応募があるようです。いったいどんな人が旅行を計画しているのでしょうか?

「世界中から700人ほどの予約があり、そのうち20人は日本人です。日本人の予約者の平均年齢は61歳で、男性6割、女性4割ほど。多くが、企業の社長さん(OBも含め)ですね」

ズバリ、気になるお値段は?

「宇宙旅行フライト費用と3日間の準備訓練費用として、25万米ドル(1ドル120円換算で3,000万円)を、現金一括で頂戴しております。また、取扱手数料として約1%にあたる25万円(税別)がかかります。最低7日間(現地5泊)あればこの宇宙旅行に参加できますよ。なお渡航費や滞在費などは別途必要になるのでご注意ください」

1週間で月旅行をする時代も到来する!?

月面を歩く様子

3,000万円の現金一括!そうなると、やはり限られた富裕層のみ、ということですよね…。

「今はそうかもしれません。しかし今後、技術革新が起こり、たくさんの人々が宇宙旅行に行くようになれば、価格は下がっていくと言われています。JAXAと当社が行なった市場調査によると、価格が600万円くらいに下がれば、多くの人が利用するようになるそうです。

4分間の宇宙旅行というプランは、まだ入り口で、次は宇宙飛行士のように、地球を周回するツアーが出てくるでしょう。実は今でもお金さえ出せばできるんです。アメリカのスペース・アドベンチャーズという会社にお願いすれば一人あたり50~60億円で行けると聞いています。これが1,000~2,000万円くらいの価格まで下がる未来がいつかきっと来るでしょう。

そして、その次は「月」に行くツアーが誕生するでしょう。今でも片道3日あれば月へ行けるんです。往復で1週間の旅行パックができますね。ただ、今の時点で行こうとすると、200~300億円かかるようですが(笑)」

月に旅行する未来なんて夢が膨らみます。もしかしたらその次は、火星に行く日が来るのかもしれませんね。

「そうですね。今年9月には、アメリカに本社を置く『スペースX』の創設者イーロン・マスクが、『十数年以内に火星に居住地を建設する』という、壮大な計画を公に発表して話題になりました。すでに彼はロケットも作り始めています。

民間人が気軽に宇宙旅行へ行く未来がくるのは、早くても20~30年先だと私は思いますが、決して遠い未来の話ではありませんよね」

宇宙旅行の行程イメージ

誰もが宇宙へ行ける未来はすぐそこに…

時代は「世界一周」から「宇宙一周」へ…。そんな未来がすぐそこまで来ているのかもしれません。最後に、宇宙旅行の未来について浅川さんはこう語りました。

「先日のANA(全日本空輸株式会社)とH.I.S(株式会社エイチ・アイ・エス)の宇宙旅行への投資は大きな話題となりましたし、航空機メーカーの『エアバス』と『ボーイング』も宇宙産業に取り組んでいる。こういった流れがあるので、必然的に、人々が宇宙へ旅行に行く世の中になっていくんだろうなって思っています」

文・ケンジパーマ

Information

株式会社クラブツーリズム・スペースツアーズ

世界で最初の商業的な宇宙旅行会社であるヴァージン・ギャラクティック社と提携し、同社主催の宇宙旅行(弾道飛行)の日本国内における独占販売を開始。そのほかに宇宙に関するコンサルティング業や物品販売業などを行なっている。

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