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2016 Mar.8
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.127

スポーツウエアをお洒落に着こなす!
最新トレンド「アスレジャー」とは

「アスレジャー」ファッションの女性©Rie Miyata

ファッションのトレンドが今、大きく変化しようとしています。2015年に注目されたのは、“普通すぎる”と言っても過言ではない、シンプルな「ノームコア」でしたが、2016年に注目すべきは「アスレジャー」。このファッショントレンドについて、ファッションジャーナリストの宮田理江さんに聞きました。

「アスレジャー」とは?

「アスレジャー」とは、「athletic(アスレチック)=競技」と「leisure(レジャー)」=余暇」を組み合わせた造語。2015年、アメリカで人気に火がつきました。フィットネスクラブやヨガスタジオで着るヨガパンツやスポーティなレギンス、タンクトップ、スニーカーなどのスポーツウエアを、普段着として着こなすスタイルを指します。

「もともとヨガが盛んなニューヨークや西海岸で、ヨガウエアの発展形として広まったそう。フィットネスに通う前後の時間も健やかで伸びやかな気分で過ごしたい、という意識から発したとされています」

アスレジャーが支持される3つの理由

①リラックスできる着心地

「一番の魅力は楽チンな着心地です。身体を締めつけないので、育児や家事で身体を動かす場合も、ストレスを感じることなく過ごせます」

②幅広いシーンで着回しがきく

「アスレジャーのスタイルに合わせて作られた服や靴は、スポーツウエアよりもデザインが上品でフェミニンに仕上げられているので、生活感を出さずに幅広いシーンで着られるのも支持される理由ですね」

③健康志向の富裕層にマッチ

「アスレジャーを支持している層はアメリカの場合、健康やフィットネスに気を配る人たちで、比較的アッパークラスの所得層と言われています。ヨガやサイクリングなどに熱心で、1日を活動的に過ごしたいと考える人たちでもあるようです。ゴージャスなキャンプ『グランピング』のような、上質レジャーを好むような富裕層もアスレジャーを支持する層とみられます」

アスレジャーの代表的なスタイル

それでは、実際にアスレジャーとはどのようなスタイルなのか、その例を見ていきましょう。

①レギンスとコンパクトトップス(お腹見せや肩見せなど)

レギンスとコンパクトトップス(お腹見せや肩見せなど)©Rie Miyata

②スウェットフーディー(パーカ)とショートパンツ

スウェットフーディー(パーカ)とショートパンツ©Rie Miyata

③タンクトップとトラックパンツ

タンクトップとトラックパンツ©Rie Miyata

「これらの例でもわかるように、ただ単に個別のアイテムをスポーティにするだけでは、アスレジャーにはなりません。スポーツウエアもストリート風にまとめないで、メッシュや透け感ある素材を添えて、たおやかな雰囲気をまとわせたり、リッチな素材を使って高級感を出したりする点に、今のアスレジャーの特徴があります。要するに、安っぽくはないのです」

宮田さんによれば、スポーツウエアでラフな印象を出しつつも安っぽく見せないためには、次の3点が重要なのだとか。

①質感とディテールにこだわる

「ありきたりのスポーツウエアに見えないよう、質感やディテールにこだわりましょう」

②アウターや小物で都会感をプラス

「全身をスポーティにするのではなく、アウターやバッグ、アクセサリーなどで都会的な物をミックスしましょう」

③バランスが最重要

「リラックス感とリュクス感のミックスがアスレジャーの持ち味です。そしてモード感やフェミニンさが隠し味。このバランスを意識しましょう」

ファッションは「見た目」から「着心地」の時代に

昨今、海外セレブを中心に広まった肩の力の抜けたスタイル「エフォートレス」や、“究極の普通”を目指すスタイル「ノームコア」などが流行しましたが、その背景には、「着心地重視」といった価値観があります。背伸びしない“等身大のスタイル”が注目の中心にあるのです。

「アスレジャーは着心地重視のトレンドをさらに加速させることになる」と宮田さんは言います。

「同じ服を着て家の中でも外でも過ごすという傾向が、さらに強まる可能性がありますね。ファッションに動きやすさや快適さといった機能を期待する流れも、より強くなっていきそうです」

今後の動向から目が話せないアスレジャー。一昔前には「お洒落は我慢」などと言われたこともありましたが、アスレジャーなら、お洒落を楽しみながらリラックスすることができて一石二鳥。さらに、そのままジムやヨガに出かければ、健康な身体まで手に入って一石三鳥になりそうです。

Information

宮田理江(みやた りえ)

ファッションジャーナリスト。新聞からSNSまで多彩なメディアを通じ、海外・国内コレクションのリポートや最新トレンドの紹介、ファッション予測、着こなし解説、市場の動向分析、関連ニュースの発信などを多面的に手掛けている。複数のファッションブランドの店長を務め、バイヤー、プレスなどとしてもキャリアを積んだ後、今の仕事に。豊富な経験を生かした、「買う側・着る側両方の気持ち」に目配りしたスタンスが強み。