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2015 Nov.20
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.110

旅行作家・石田ゆうすけさんが実践!
旅をより充実させるテクニック

自転車旅行の様子

先日、連載「Be Unique!」にて、自転車世界一周旅行での経験や旅の楽しさを話してくれた、旅行作家の石田ゆうすけさん。そちらの記事には心に残る旅をする秘訣として、“人と交流すること”“自転車で巡ること”“セルフプランで能動的な旅をすること”と、3つのポイントが登場しました。

でも、「現地の人と交流するのって難しそう!」「1人で旅するのは不安」と感じる人も多いのでは?そこで今回は、“記憶に残る旅”のための具体的なテクニックをご紹介します。

旅先での交流は、食堂からスタート!覚えておきたい言葉とは…

ギニアの食堂で、洗面器によそられた料理を食べる石田さん。
ギニアの食堂で、洗面器によそられた料理を食べる石田さん。

「自転車で旅していると、現地の人からよく話しかけられる」と教えてくれた石田さん。しかし、英語でコミュニケーションがとれない国や街も多々。自転車だからこそまわれる田舎町に行けば、なおさらです。石田さんは世界一周の間、さまざまな現地の言葉を覚えたといいます。

「旅の会話で必要なのは、文法よりもボキャブラリー。僕は手に文字を書いて、自転車に乗りながらワードを覚えていました。1日に何十語も覚えていたので、1週間あれば、なんとなく会話らしきものになっていましたね」

石田さんが、最初に覚えるのは、「あいさつ」・「感謝の言葉」・「数字」です。その理由を伺うと…。

「日本で外国人から『こんにちは』と言われることはよくあるけれど、数字で書くのではなく、『にじゅうはち』と言われたら、『日本語を勉強しているな』と思うでしょう? 数字を知っているだけで、最初の印象が変わる気がしますね」

あいさつ・数字等の次には、食堂で会話することを想定した言葉を覚えるとか。「現地の人とのファーストコンタクトは食堂、というパターンが多いですからね」と石田さん。旅行者に興味を持った現地の人に、まずは「おいしい」と現地の言葉で伝え、そこから会話を広げていくのだそう。

「自分の地域の料理を『good(おいしい)』と褒められたら、現地の人は大抵喜んでくれます。でもgoodだけを連発していたらバカみたいだし、機械的な印象を相手に与えます。そこで次に、『very』にあたる言葉をつけて、『very good』と言うわけです。すると言葉に表情が出る。会話が豊かになる。相手も『おや?』という顔をして『お前、話せるのか?』と聞いてきます。だから『a little』も覚えておく。『no』だったらコミュニケーションがそこで終わってしまうので。要するに、会話を回すためのワードを覚えるのが大切なんです。『me too』や『so do I』などの相づちも必須です」

ポイントは、会話を続けるための語彙を増やすこと。「どこから来た?」も必ず聞かれる質問なので、その返答や、「I don’t understand」も、覚えておくと便利なのだといいます。旅先の会話というと、「これいくら?」「トイレはどこ?」など、必要に迫られた場合の言葉ばかりを発想してしまいがち。石田さんのように、現地の人と交流する場合を想定して、言葉を覚えていくと、人との出会いが楽しめる旅になりそうです。

自転車は北上・東進が◎。絶景には、熱いお茶&本持参がオススメ

石田さんが旅先で出会った絶景、チリのトーレス・デル・パイネ国立公園の夕暮れ。
石田さんが旅先で出会った絶景、
チリのトーレス・デル・パイネ国立公園の夕暮れ。

観光地だけでなく素朴な田舎町を巡り、景色を間近に楽しむことができるのは、自転車の旅ならではです。美しい景色を、より感動的に鑑賞するためのポイントを石田さんに伺うと、北上か東進がオススメとか。

「1日のうちでもっともきれいに景色が映えるのは夕方、という場所は多いと思うのですが、それを考えると、東に向かって走るのがいい。西に進むと夕日が眩しくて景色がよく見えませんが、東進すれば、夕日が山などにあたって黄金に輝く光景が見られます。北上も同じ理由でオススメ。南向きで太陽を目指して走るのは、写真でいえば逆行の状態。北上なら、順光になるので、景色が存分に楽しめます」

また、日本の島を走る場合には、時計回りがいいとか…。

「なぜなら、日本では左レーンを走るから。時計と逆回りに走ると、逆車線越しに海を臨むことになってしまいます。走る方向で、景色の見え方はまるっきり変わるんです」

また、目的地の絶景を楽しむ際に石田さんが意識しているのは、カメラのファインダー越しではなく、自分の目に焼きつけることだそう。

「展望台を訪れる際は、熱いお茶が入った魔法瓶、お菓子、本などをよく持っていきます。お茶の熱さが染み渡るのを感じたり、お菓子を味わったりしながら景色を見ると、五感でその場所を感じている気がするんです。そうやって、しばらく景色を眺めたら、今度は本を数ページ読む。そのあとに顔を上げると、再び『おお、すげぇ!』とびっくり。同じ景色に何度でも感動できるわけです(笑)」

一人旅は不安。そんなときには、現地で旅の先輩から情報収集

ナミビアでの石田さん。看板は、「イボイノシシ注意」の印!世界一周の旅では、各地で出会った仲間とともに走ることもあったとか。
ナミビアでの石田さん。
看板は、「イボイノシシ注意」の印!
世界一周の旅では、各地で出会った仲間とともに走ることもあったとか。

先のインタビューで、「コーディネーターなど案内人について歩くのではなく、自分の意思でどこに行くかを決めると、強いインパクトが残る旅になる気がする」と語ってくれた石田さん。しかし、海外で一人旅をするのは、不安を感じる人も多いはず。そんなときは、こんな方法もあるとか…。

「旅のはじめのころは現地に慣れていないので、とくに犯罪被害にあう可能性が高いと思います。なので最初の数日は、日本人宿を利用するのもいいかと。まずはそこで旅の先輩方に、現地の様子などを教えてもらう。日本で情報を探しておくことも必要だけれど、やっぱり現地で最新の情報を聞いた方が、確実だと思います」

安全を第一に考えることは不可欠ではあるものの、「そうやって現地の日本人宿に行くと、ビビリ過ぎる必要はなし、言語もなんとかなる…と気付かされることが多い」とか。世界87か国を旅してきた石田さんだからこその、心強いアドバイスです。

次の旅では、石田さんのテクニックを取り入れてみては? きっと、今までより記憶に残る、有意義な旅ができることでしょう。

自転車旅行の様子

写真提供・石田ゆうすけ