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2015 Sep.4
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.98

雑巾も縫えない3人の子持ち主婦が3か月で売れっ子ハンドメイド作家になるまで

ヘアバンド

最近、オンラインでのハンドメイドショップや、実際に作家から買うことができるイベントなど、ハンドメイド作家が注目を集めています。

中でも、注目のハンドメイド作家は、集英社の雑誌『LEE』公式サイトのトップブロガーでもあり、ヘアバンドの製作・販売をしている主婦のあきなこさん(32)。

今年の4月中旬に販売を開始してから、わずか3か月で月300本のヘアバンドを売り上げ、委託販売の話まで舞い込むように。驚くのは、もともとハンドメイドを得意としていたわけではなく、去年までは雑巾を縫うことすらできなかったそう!そんなあきなこさんに、売れっ子ハンドメイド作家になるまでの軌跡や秘訣をお伺いしました。

娘のための『くるみボタン』作りがきっかけ

フリーマーケットの売り場

もともとハンドメイドは苦手で、幼稚園のバッグや雑巾などもママ友に頼って作ってもらうほどでした。しかし、去年娘にせがまれて作ったくるみボタン(布でボタンをくるんだもの)作りが楽しくてかなりハマりました。

その後、ボタンだけでなくリボン付きヘアバンドなども試しに作って、娘の友だちやママ友にプレゼントしたりしていて。ミシンはまだ使えなかったので、布用の接着剤で製作してました(笑)。

これに良い反応があり、そのうち、ママ友から売ってほしいと言っていただくようになりました。それで、2014年の7月から9月にかけて、月1回のフリーマーケットでリボン付きヘアバンドなどのヘアアクセサリーを販売してみたところ、売り切れてしまう商品もあり、驚くとともに嬉しかったです。

その後、冬は一旦製作をお休みをしていましたが、今年2015年の4月中旬にネット販売を開始しました。きっかけは、「minne(ミンネ)」というハンドメイド作家が出店するサイトで、携帯カバーを買ってみたことがきっかけで、自分でも販売できるのかもしれないと思い、シンプルなヘアバンドを販売することにしました。

ヘアバンドを販売することに決めた理由は、以前フリーマーケットでいろいろ作っていた時に、作っていて一番楽しかったのがヘアバンドだったこと、ひとつに絞ったほうがたくさん製作できると考えたからです。その頃には、祖母の形見の年代物のミシンをつかって作りはじめました。

販売を開始してからポツポツと製作の依頼が入るようになり、今では「minne」で月200本、フリーマーケットやオークションサイトなどで月100本、合計で300本ほど売り上げています。

特に人気なのは、花柄が特徴のリバティ柄や、リネン(麻)生地のヘアバンドですね。

大変なことは、すべて一人でしていること。

大変なことは、製作から販売まで全て一人でやっていること。風邪をひいても代わりがいないので、多少無理しながら製作する日もあります。そして子どもが3人いるので、製作時間の確保も難しい問題です。子どもが寝た後に製作したり、ママ友が家に遊びにきた際にも、遊んでいる横で製作したりすることも。

もうひとつ、物理的に製作できない量の注文が舞い込んだこと。うれしい悲鳴ではあるのですが、これ以上注文を受けたらミスが多くなり品質を保てないと判断して、6月下旬にしばらくネット販売の方はお休みをする決断をしました。現在はネット販売を再開し、以前と変わらず注文をいただいています。

購入時にうれしかったときの体験がヒント。こだわりを忘れずに

私がネット販売で工夫していることは、3つ。

1つ目は、くるみボタンのついたヘアゴムなど、何か1つおまけをつけるようにしています。いつも生地を購入している布販売店では、おまけにポストカードがついてくるのですが、私自身それが嬉しくて集めていて、お客さまもそういうおまけがあると喜ばれるかなと思い即実行。その代わり、包装は簡易なものにしています。包装にお金をかけるよりも、商品の値段を下げたほうがお客さまに喜ばれるだろうと思っています。

2つ目は、購入してくださった方に、商品が届きそうなタイミングでお礼のメッセージを送るようにしています。リピーターのお客さまには、購入した商品の傾向をみて、好きそうな柄のヘアバンドを一言そえて紹介したりします。

最後の3つ目は、「こだわり」を持つことです。周囲から、いろいろなアドバイスや意見をいただき、とてもありがたいのですが、それを全部聞こうとすると、その意見にがんじがらめになってしまいます。自分が持つ、「こだわり」と重なる意見だけを取り込んで、自分の軸がぶれないように気をつけています。

敷居は高くない。思いついたら即行動を。

私自身、1年前までは、自分がハンドメイドでヘアバンドを販売しているとは夢にも思っていませんでした。いいなと感じた案を即行動していたら、ありがたい反応がたくさんありました。中でもヘアバンドを購入したお客さまから、喜びの反応があったときは何よりも嬉しいですね。一番胸をうった出来事は、ご病気で好きなハンドメイドができなくなったお客さまが私のハンドメイドのヘアバンドをすることで、毎日楽しくすごせるようになったとおっしゃってくださって。自分の作品でお客さまの心が元気になっていることが、飛び上がるほど嬉しいです。

一歩踏み出してみた感想は、ネット販売をするサイト(minneなど)の敷居は高くないこと。簡単に販売することができて、びっくりしました。もし、ご自分で何かを販売してみたいと考えている方がいらっしゃったら、ぜひやってみてとお伝えしたいです。

集英社の雑誌LEEの100人隊&ブロガーなど、いろんなことを楽しんで挑戦しているうちに、どんどん道が開けてきた気がします。将来の夢は、商品のデザインや企画。主婦であり3人の子の母でもあるので、その基盤がゆるがないバランスで、これからも挑戦を続けていきたいです。

文・福井万里

Information

あきなこさん

主婦 cocoito主宰 1983年生まれ。
子どもは、娘(10歳)・息子(7歳/4歳)の3人。2013年から集英社の雑誌LEEで100人隊&トップブロガーの活動を開始。10年間カフェでパートを経験後、2014年からハンドメイドのヘアアクセサリー販売を手がける。料理とファッション、インテリアのコーディネートに関心がある。