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2015 Jun.19
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.84

「自転車運転の合格証をもらったのはクラスで最後だったんです」
自転車競技選手・西加南子さんの素顔に迫る

輝く笑顔の西さん 愛車とともに 撮影・Hideaki TAKAGI

全日本自転車競技選手権優勝(2009年)。ジャパンカップは3度優勝(2010年、2011年、2014年)。海外のレースでも活躍しているプロロードレーサーの西加南子さん。今回は日頃からスルガ銀行サイクリングプロジェクトにも協力してくださっている西さんにd-laboスタッフがインタビューを敢行。その気さくな人柄と意外なエピソードをご紹介します!

小学校で叩き込まれた「安全運転」

自転車乗りにとっては憧れの存在である西さん。その西さんが育ったのは静岡県掛川市。子ども時代を振り返ってみると、自転車との出会いは普通の人と何も変わらない、最初に乗ったのはご多分にもれず“ママチャリ”だったそうです。ただ、どういう偶然か、地元の小学校では自転車に対する安全意識がずいぶん高かったとか。

「ヘルメットが義務づけられたのは小学校の4年生くらいのときでしたね。5年生からは、それに加えて年2回の試験と免許制度が導入されたんですよ」

ヘルメットばかりか「試験」に「免許」。これはかなり本格的です。

試験は一般道を使ってのもの。交差点などのポイントごとに婦人警官が配置され、子どもたちの運転ぶりをチェック。それによって点数がつけられ、合格者には「免許」となる合格シールを授与。この試験で西さんはなんと「不合格」つづき。合格したのはクラスの中でも「最後の最後」だったそうです。

「チェックポイントは左右や後方の確認など。これを〈右よし〉〈左よし〉〈後方よし〉と声を出してするんです。私は何が悪かったのか、なかなか合格できなかったんです。ただ、今思うとそこで教わったことはけっして無駄にはなっていない。小さいときにやっていたことっていうのは体が覚えているものですよね」

バイト生活の中での全日本選手権優勝

レース中の西さん 撮影・YOSUKE SUGA

西さんがロードレースに参戦するようになったのは東京での大学時代のこと。きっかけは所属していたショップのサイクリングチームの仲間からの誘いでした。初出場した全日本自転車競技選手権ではいきなり7位に入賞。自転車が好きなこともあって、大学卒業後は本格的に競技生活に入ります。

「ただ、自分ではプロになるという意識はなかったんですよ。就職はせずに大阪に行って1年ほど自転車の指導を受けたりしながら競技をつづけたんですが、今考えると自転車が好きというだけではなく、心のどこかで学生時代のような自由な時間を引き延ばそうとしていたような気もします。長女でしたし、父にはそういう生活には反対されました。母はすっかりあきらめていたらしく、好きなことをしていいよと言ってくれていました」

バイト生活をしながらのレース参戦。全日本選手権で初優勝を飾ったときも週に3、4日は都内のデパートに勤務。そこまでは「アマチュア感覚でやっていました」。

「ただ全日本で優勝すると連盟の合宿に参加しなきゃいけなくなる。こうなると勤務先にも迷惑をかけるし、仕事をやめるしかなかったですね。結婚していたのでどうにか食べてはいけましたが、もし一人暮らしだったら競技をつづけるのは無理だったでしょうね」

「プロ」と自分でも名乗れるようになったのは「全日本で優勝して1年くらい経ってから」。

「メーカーからスポンサードを受け、サポートしてもらえるようになって初めてプロという意識が生まれてきました」

そんな西さんに自転車選手としての「最高の瞬間」と「最悪の時」を訊いてみました。

「最高の瞬間は2回目のジャパンカップでの優勝。前年に優勝していたのでプレッシャーが大きかったんですけど優勝できた。ゴールして、あ、2回目の方が嬉しいんだな、と思ったのを覚えています」

レースでは落車の危険も。それでも「海外で走るのは楽しい」

レース中の西さん 撮影・YOSUKE SUGA

「最悪の時」は、つい先日あったニュージーランドでの落車。

「このときは顔に重傷を負い手術を受けました」

事故は120キロメートルのレースの90キロメートル過ぎで発生。集団の中程にいた選手が落車。それに巻き込まれたところに、さらに後続が追突、救急車に乗ることに。出血量が多いので「これは相当な怪我だな」と思っていたところ、病院で鏡を見ると「あちゃー、こりゃやばい」。顔の形が崩れるほどの怪我に「結婚しておいてよかった。独身だったらショックが大き過ぎた」と思ったそう。

「最悪」なのは怪我だけではありません。他に10代の日本人選手も前歯を折るなどの怪我をしていたため、チームスタッフはそちらにかかりきり。西さんは形成外科医のいるウェリントンの町まで250キロを救急車に揺られて手術を受け、包帯だらけの顔で単身帰国。成田空港からはすぐにかかりつけの形成外科医のもとに向かったとか。幸いにして怪我は少しずつ回復し、今は「過ぎてしまえば忘れちゃう」と笑えるエピソードだそうですが、女性にとって顔は命。「どうかお大事に」と完治を祈りたい話です。

他にも昨年はタイやベトナムなどで同じく「巻き込まれて」の落車を経験するなど、このところ少し不運つづきといった西さんですが、それでもやはり「海外で走るのは楽しい」といいます。

「自転車競技で行く町というのは普通の旅行じゃまず行かないところなんですね。そういうところを走れるのは楽しいです。サイクリングだったらお勧めはオーストラリアやニュージーランド。ワイン畑の中の道とか海沿いの道とか、路面もいいし、自転車に乗っている人も多いので安心して走ることができます」

レースに向けてのモチベーションは「とくに意識して上げることはないです」という西さん。自転車選手にとってレースに出るのは「習慣」。そう話す口ぶりからも気負わずに自然体で選手生活を送っていることが感じ取れます。

「現役を引退したらですか?なんにも考えていませんね」

今は自転車競技に全力投球。最後の質問の答えは、そう言っているように聞こえました。

Information

西加南子さん 公式サイト

http://www.kanakonishi.com/

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