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2015 Mar.13
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.71

震災から4年。
女子高生が学校でハチミツを作り
被災地を支援する理由とは!?

「ハニーガールズ」のメンバー

校舎の屋上で養蜂し、被災地支援に取り組んでいる女子高生がいることを、知っていますか?「ハニーガールズ」の愛称で知られる彼女たちは、愛知商業高校の部活動「ユネスコクラブ」のメンバー。日中勉学に励む傍ら、校舎の屋上でハチミツを作る!?という意外な形で被災地支援につなげています。どのように支援を実現しているのか。どんな思いで活動しているのか。話を聞きました。

女子高生プロデュースのアイスクリーム。
売上の8円を被災地支援に

「ハチとリンゴのデザインがかわいい「希望のはちみつりんごアイス」は、名古屋市内のカフェやショップで取り扱われているアイスクリームです。フタを開けた途端、皮ごとコンポートされた紅色のリンゴの果肉が目に飛び込んできて、思わず「おいしそう!」と声をあげたくなります。口にすると広がるのは、甘酸っぱいリンゴと濃厚なハチミツのハーモニー。なんと、このアイスクリームを開発したのが、愛知商業高校で養蜂に取り組む「ハニーガールズ」なのです。

「希望のはちみつりんごアイス」(税込240円)
「希望のはちみつりんごアイス」(税込240円)

このおいしいデザートが、どうして被災地支援に結びつくのでしょうか。活動に取り組むハニーガールズのみなさんに話を聞きました。

「愛知商業高校では、2011年より環境に対する意識を高めるために、校舎の屋上で都市型養蜂を始めました。屋上で私たちが作るハチミツと、震災で被害を受けた陸前高田の『米崎りんご』をコラボレーションさせて作ったのが『希望のはちみつりんごアイス』です。価格は1個240円。そのうち8円が、陸前高田市の復興支援のために寄付されます」(部活のリーダーで、同高校2年生の岩室美咲さん)

もともとはマーケティングの授業からはじまったというこのプロジェクト。屋上で作ったハチミツは、「徳川はちみつ」と名付けて商標登録。名古屋市東区のアイス工房に生徒たちから協力を依頼し、試作を繰り返しました。原価計算から価格設定、パッケージデザイン、各店舗への取り扱い依頼まで、すべて生徒が行なったというのだから驚きです!

愛知商業高校の部活動「ユネスコクラブ」の皆さん
「私たち自身このアイスが大好きで、イベントで販売したら必ず自分の分も購入します!」とにっこり

さらに、昨年の夏休みには5人の生徒が陸前高田市に赴き、初めて現地でアイスを販売しました。

「現地で仮設住宅に住んでいる方に、『米崎りんご』を使ったこのアイスをプレゼントしに行きました。まず仮設住宅に住んでいる方が多いことに、衝撃を受けました。また、商品が開発されていること、名古屋から届けに行ったことに泣いて喜んでくれる方もいて、アイスを届けて本当によかった、と思いました」(1年生の林志央理さん)

「活動する前は、震災をどこか他人事のように思っていたところがありました。でも、現地で被災の様子を目の当たりにしたり、直接被害にあった高校生とお友達になったりして、震災がいっきに身近になりました。震災を風化させたくない。支援の輪を広げ続けたい、と改めて思いました」(2年生の岩室美咲さん)

2013年11月~2014年2月の寄付金は、過去最高額の21万円を達成。活動の継続とともに寄付金額も増え、支援が形になっていることが可視化されます。今年3月11日には、名古屋小牧空港からいわて花巻空港に向かうフジドリームエアラインズ(FDA)の機内サービスに、「希望のはちみつりんごアイス」が使われるよう、調整を進めています。

震災から丸4年。私たちが被災地にできることは何か。たとえばアイスクリームを食べるとき、「支援につながる商品を選ぶ」と意識するだけで、少しだけ想いを届けられるのかもしれません。

ハチミツ採取の様子
春から夏には、2週間に1度ハチミツを採取

文・清水ともえ