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2014 Nov.26
Dream & Passion
~輝ける女性たちの肖像~ Vol.13

思い通りにいかないから、おもしろい
―プロアングラー・児島玲子さんが語る「釣りの魅力」―

自分らしく活き活きと働く、素敵な女性たちを紹介する「Dream & Passion」。今回、お話を聞かせてくれたのは、釣りの世界で活躍する児島玲子さんです。専門番組への出演をきっかけに、釣りに目覚め、現在は釣り歴17年。児島さんが釣りをはじめた当時、女性のプロアングラー(プロの釣り師)は存在しなかったそう。前例がないなか、児島さんをあと押ししてきた情熱とは?長きに渡り、児島さんの心を捉えて離さない釣りの魅力も、たっぷりお届けします。ラストでは、釣りをはじめたい女性への、具体的なアドバイスも伺いました。

聞き手:スルガ銀行d-laboスタッフ

プロアングラー・児島玲子さんが語る「釣りの魅力

「何かを徹底的にやりたい!」と決意し、
芸能界から釣りの世界へ

児島さんインタビューの様子

d-labo児島さんの著書『釣り浪漫』のなかで、10代後半にフリーターとして働きはじめたとありました。その後、スカウトされ芸能界へ。その頃のことを教えてください。

児島20歳ぐらいの頃って、何がしたいのか、何ができるのか、見えてない子が多いですよね。わたしも同じで、自分は果たして何になりたいのか、模索していました。その年齢で、特技のある子のほうが少ないのかもしれませんが、わたしは学歴もなかったし、習いごともすぐ辞めちゃうし(笑)。

d-laboさまざまなオーディションを受けるなかで、テレビ東京の『釣りロマンを求めて』への出演が決まったとか。この番組が釣りの世界に入るきっかけとなったそうですが、それまでの仕事とは、違う部分が多かったのではないでしょうか?

児島実はオーディションを受けるまで、その番組を観たことがなかったんです(笑)。釣りをしたこともなかったので、驚きが多かったし、すべてが新鮮でした。モデルの仕事をしていると、夜遅くまで撮影があったりしますが、釣りの収録は日没とともに終わる。朝は日の出とともにはじまるので早いのですが、健康的だと思いました。

d-labo前向きなんですね……!児島さんが番組に出演しはじめたのは、1997年。釣りをする女性は、いまよりずっと少なかったのでは?

児島当時、女性は、釣り人口の1%もいないぐらい。20代の女性が港を歩いているだけで、いい意味でも悪い意味でも、目立ちました。同じ女性が少ないのはさみしくもありましたが、仕事として考えれば、チャンスでもある。実際に、雑誌などから多くの取材依頼がありました。

d-labo男性ばかりの環境のなかで働くにあたり、気をつけていたことはありますか?

児島まわりには年配の男性が多かったので、すごくかわいがってもらいました。でもなかには、職人かたぎな方もいて……。女は準備に時間がかかって遅刻しそうだとか、船に酔った・寒い・暑いと文句をいうんじゃないか、と思われたり。なので、女性が来ると面倒だと思われないように、心がけていました。

d-labo釣り番組をはじめたころ、アサヒビールや富士フイルムのイメージガールも務めていたんですよね。さまざまな選択肢があるなかで、釣りの仕事を続けていこうと考えたのは、なぜでしょうか?

児島芸能活動と釣りの仕事を天秤にかけたのは、20代半ばごろ。それまで、いろいろかじっては辞めちゃうタイプだったので、「何かひとつぐらい、徹底的にやりたい!」という思いがありました。あとは、友だちが出産しているのをみて、自分が母親になったときに、子どもに教えられることが何もないのは、さみしいと思ったのがきっかけです。

d-labo当時は、現在の自分の姿を予想していましたか?

児島そのころは女性のプロアングラーがいなかったので、釣りを続けても、それが職業になるのかわからない状況でした。10年後も見えていなかったし、ましてや17年後のいまも続けているとは、全然思っていなかったです。

d-labo前例がないので目指す場所があったわけではなく、とにかく釣りが好きで続けてきた、という感じでしょうか?

児島何年かやって、どこかで結婚して辞めるんだろうと思っていたのですが、そのまま突っ走ってきちゃいました。釣りの目標って、達成したら終わるものかと思いきや、次々に生まれてくるんです。例えば50センチの魚を目標にしてその魚を釣り上げたら、今度は60センチの魚を釣りたくなる。夢は尽きないですね。

1日で、喜怒哀楽のすべてが味わえる。
それが、釣りにハマった理由

 児島さんインタビューの様子

d-laboテレビ番組『釣りロマンを求めて』に出演していたときのことを、教えてください。

児島毎週放送していた番組なので、釣れるときも釣れないときもありました。出演者3人のうち、わたしだけ釣れなかった日も。とくに最初のころ、テクニックが必要な釣りのときには、釣れなかったですね。名人が投げる100回とわたしの100回では、狙った場所に入る回数がちがうんです。そんなときは、お昼ごはんを食べないで、投げ続けていました。「回数を増やせば、その分チャンスは増える!」と思って。

d-labo視聴者からの反響も、はげみになったとか……。

児島わたしもスポーツ番組を見ていて思うのですが、悔しくてがんばっている姿や努力している姿って、応援したくなりますよね。『釣りロマンを求めて』でも、釣れなかったときのほうが、反響の手紙は多かったです。「子どもにレイコと名付けました」という手紙をもらったときは、すごくうれしかった。それまでは、バンバン魚を釣り上げるような上手な人たちが、釣りを仕事にしているのだと思っていたのですが、テクニックばかりではないな、と感じました。

d-laboいまはさまざまなテクニックや経験を持っている児島さんですが、人を惹きつけるのは、必ずしも、技術だけではないですよね。

児島上手くいかないからって、ふてくされてしまうと、誰からも相手にされない。でも、下手であってもがんばっていると、誰かが手を差し伸べてくれるんです。もっとこうした方がいいよ、とアドバイスをくれたり。これは釣りだけじゃなくて、ほかの仕事でも同じかもしれないですね。素晴らしい才能がなくても、自分のやりたいことがあって一生懸命な人って、必ず誰かが助けてくれるし、応援してくれるのだと思います。

d-laboちなみに、児島さんが釣りを初体験したのは、『釣りロマンを求めて』に出演する以前、アウトドア番組『自由派宣言』で、イワナ釣りをしたときだったとのこと。このときも、思い通りには釣れなかったそうですが……。

児島名人の方が教えてくれるということで、楽しみだったし、ポンと投げれば釣れちゃうだろう、ぐらいに考えていたんです。でも、名人と、タレントの女の子がどんどん釣りあげるなか、わたしだけが全然釣れなかった。悔しくて、一旦撮影が終わったあとも、釣りを続けました。

d-labo最終的には、釣れたのでしょうか?

児島47センチのイワナが釣れました。当時はその価値がわからなかったのですが、「一生に一度、会えるかどうかの大きさだよ」といわれたのを覚えています。本当にその通りで、17年たったいまも、その記録は上回れていません。

d-laboねばった結果、最後に大物を釣り上げたというのは、すごくドラマティックですね!

児島はじめる前は大きな期待があって、やっているうちに、「なんで釣れないんだろう?なんでみんなは釣れるんだろう?」と疑問や悔しさが生まれて。続けていくと、「自分だけが釣れない……」と悲壮感まで出てきて(笑)。だけど最後の最後で釣れた一匹は、すごく大物だった。「釣りって、1日のなかで、こんなに感動を味わえるものなんだ!」と思いました。

d-labo初回が、とても印象的な体験だったんですね。

児島だから、これからはじめる人には、最初の釣りを大切にして欲しいと思っています。釣れる釣りをして欲しいですね。わたしの場合はしつこい性格なんで、順調に進まず釣れるまでねばったからこそ、深くハマったのかもしれませんが(笑)。

同じ釣り・同じ魚には、二度と出会えない。
だからこそ、面白い!

児島さんインタビューの様子

d-laboはじめて釣りをしたときのことを、もっと教えてください。意外だったことや、印象的だったことはありますか?

児島ミミズを餌に……というのを想像していたのですが、イワナ釣りのときは、見た目もきれいなルアー(疑似餌)を使いました。ルアーを投げてリールを巻くと、ルアーが魚のように動く。それにイワナが食いつくんです。投げて巻いてと忙しく動き続ける。釣りというと、浮きがピクっと動くのをひたすら待つイメージがあったのですが、全然ちがいました。

d-labo投げるのにも、コツがいるとか……。

児島お手本を見せてもらったら、ルアーがピューンと飛んでいったのに、自分が投げてみたら、ボチャっと落ちてしまって。最初は、5回に1回ぐらいしか思ったようには飛ばなくて、驚きました。

d-laboどのような場所を狙って、投げるのでしょうか?

児島魚が身を隠したり餌がたまりやすい場所があるので、そこを狙います。そういう、魚の生態や自然の摂理を理解して、一匹の魚に出会うのが、釣りという遊びなんです。

d-labo気長に待っていれば、どこでも魚がかかる、というわけではないのですね。

児島わたしも、イワナ釣りをするまでは、川があれば魚が泳いできて、釣れるものだと思っていました。釣りは短気な人のほうが向いているといわれていて、とくに渓流釣りは、「足で釣る」といわれています。釣れないところでずっと待っていても、釣れない。ダメだったら、どんどん場所を変えたり、ちがう道具を試してみたり。足と頭を使うんです。

d-labo未経験者がイメージするよりはるかに、アクティブな遊びなんですね。

児島生き物が相手なので、水流や水温など自然の状況によって、どこで釣れるかが変わってきます。時期や地域、時間帯によっても、ちがうんですよ。いつもかんたんに釣れるわけではなく、うまくいかずに悔しい思いもするからこそ、新しい発想が生まれるし、引き出しが増えていく気がします。

d-labo自然を相手にする遊びだからこその、おもしろさですね。

児島遊園地に行けば毎回同じクオリティの体験ができるし、5,000円払えば、その分のサービスが受けられます。でも釣りは、二度と同じ魚には出会えない。海外に行っても、釣れないときは釣れません。遠くまで出かけたのに、海がしけて、お酒を飲むだけで終わってしまったことも(笑)。そういうアクシデントも印象に残るし、あとになれば「あれは最悪だったよね〜」と笑い話になります。

d-laboほかにも、釣りならではの楽しみを教えてください。

児島情報が命なので、釣り人って、結構、人に話しかけるんです。なかなか釣れないと、いつもはどんな感じなのかを、隣で釣っている人に教えてもらったりします。「ここでは、こういう道具を使った方がいい」と、自分から話しかけてくれる人も。長く通っていると、船釣りでお世話になる船長さんと交流ができて、新しい発見が生まれることもあります。

d-laboさまざまな出会いがあるんですね。

児島釣りには、単に観光しているだけでは得られない、人とのつながりや、意外な発見がある。釣りにいって持ち帰るものは、魚だけではないんです。1日何も釣れなくても、その時間にさまざまな感情を経験して、次回はどんな目標を持って臨もうか、というのがあればいいのかなと思っています。

釣りを楽しみながら、
自然との関わり方を学んで欲しい

ピラニアカショーロ
プライベートを含め、年間200日(!)近く釣りに向き合っているという、児島さん。
釣りのフィールドは、国境を越え、アマゾン川まで!
左はピラニア、右はカショーロを釣り上げた際のもの。

d-labo現在は、メディアへの出演以外に、環境保全活動や釣り教室などにも取り組んでいると伺いました。とくに力を入れている活動はありますか?

児島最近は、女性や子どもに指導する機会が多いです。どちらかというと、釣り方ではなく、自分たちが生まれた日本という国には、四季があって豊かな自然があって……ということを知って欲しい。そういうことって、子どもたちより親に伝えるべきなのかな、と考えています。勉強は学校で教えてくれるし、ゲームなどの遊びは子どもが自ら進めていく。じゃあ親は何を教えるのかといったら、料理やスポーツなのかもしれないですよね。そのなかに、生きものや自然への思いやりも含まれていたらいいな、と思っているんです。

d-laboそういった発想は、長く釣りをしている児島さんだから、生まれるものかもしれませんね。

児島わたしも、釣りをするまでは、「環境問題が……」とテレビでいっていても、「へ〜」と、ちがう世界のことのように捉えていました。でも、釣りでさまざまな場所に行っていると、魚がいなくなってしまった地域を目の当たりにすることも。実際に触れているからこそ、なぜ自然を壊してはいけないかがわかる。破壊される場所には、草花があって、生きものがいる。それは、部屋のなかでゲームをしているだけでは、理解できないことですよね。

d-laboこの先、やってみたい釣りや行ってみたい場所は、ありますか?

児島なんでも釣ってみたいですね。国内で竿とリールを道具にして行なう釣りは、ほとんど体験したことがあるんです。今後は、年に1回ぐらい、海外でやったことのない釣りをやってみたいと思っています。

d-labo最近、印象深かった釣り体験があったら、教えてください。

児島今年は、番組の収録で、アマゾン川に行ってきました。釣れるのは、日本にはいない種類のなまず、ピラニアなど。牙が長くて両手で抱えきれないほど大きなカショーロという魚は、釣ったあとに食べてみたんですよ。夜、ほかに明かりがないなか、たき火で焼いていたら、川中のカゲロウが集まってきちゃって。すごい光景でした(笑)。

d-laboそんななかでも、もの怖じせずに、はじめての魚を食べられるのは、さすがですね!

児島泥くさそうと思っていましたが、脂が乗っていて、タラのようでした。美味しかったです。

d-laboお話を聞いていて、旅や自然が好きな人は、釣りも楽しめそう、と思いました。

児島アウトドアが好きな人は、馴染みやすいと思います。わたしは、スーパーで買った食材を使ってバーベキューやキャンプをすることには、全然興味がなくて。外で遊ぶのであれば、その環境から与えられたものを食べるのが、より自然なこと。そういうバーベキューも、楽しんで欲しいです。

女性がはじめて釣りをするなら、
船釣りがオススメ

児島さんインタビューの様子

d-labo「最初の釣りを大切にして欲しい」という言葉がありましたが、釣りをはじめてみたい女性に、アドバイスをお願いします。

児島はじめての釣りなら、船釣りがいいと思います。東京湾や相模湾は、とくに乗り合い船が充実しています。1回の料金は、釣る魚の種類によって、5千円前後から1万円前後まで。インターネットで各船のサイトを見ると、昨日いちばん釣れた人と釣れなかった人の魚の数が出ているので、釣りやすい魚の種類もすぐにわかります。

d-labo船釣りは敷居が高い気がしていましたが、そんなことないんですね。

児島初心者だと、何を使うのか、どこが釣れるのか、わからないですよね。でも船なら、貸し道具を使えるし、釣り方も船長が教えてくれる。さらに、乗っていれば魚のいる場所に連れて行ってくれます。船釣りは、餌やルアーを投げるのではなく、落とすタイプの釣りが多いのも、初心者向きです。最近は、トイレがない船はまずないので、女性でも安心ですよ。

d-labo児島さんが、番組で船釣りを初体験したときは、ワラサを10本も釣り上げたとか!

児島「初心者なのに、こんな大きな魚に挑戦させてもらえる!」とうれしかったのを覚えています。午前中だけで10本釣ったのですが、わたしが上手だったというより、回遊魚なので、いい日に当たったんです。群れで行動している魚の場合、大きな群れに当たれば、誰にでもチャンスがあります。

d-laboビギナーズラックがあると聞くと、夢が広がりますね。ほかにも、オススメの釣りがあれば、教えてください。

児島船酔いするのであれば、管理釣り場もオススメです。管理釣り場は、釣り堀のおしゃれバージョンといった感じ。釣った魚を、バーベキューで調理することもできます。

d-labo性別や初心者・上級者に関わらず、今の時期に人気のある魚はなんですか?

児島マグロは、とても人気があります。みんなが狙っているのは20キロぐらいのマグロで、実際に釣れるのは5キロから70キロぐらいまで。相模湾などでも釣れますが、青森などでは、100キロオーバーのマグロが釣り上げられることもあります。男の人だと、そういう大物に出会いたくて、青森に通っている人も大勢いますね。

d-labo大きな魚を釣り上げられるのは、どんな人なのでしょうか?

児島はじめてでも大きなマグロに出会う人、奥さんに竿を渡したら釣れちゃった、という人も。でも、シーズンに5~7回、7~8年通っていても、釣れないという人もいました。隣の人が釣り上げるのを見ながら、次こそは自分が……と思って、通っているんです。その人が大物を釣り上げたときは、見ていて心配になっちゃうぐらい、大泣きしていました(笑)。大人が本気で泣ける遊びって、なかなかないですよね。

d-laboぜひ、釣りを体験してみたくなりました。今度、児島さんがゲストとして指導なさる、カワハギ釣り教室にも取材に伺います!

児島はじめてなら、難しい釣りより、楽しい釣りを体験して欲しいと思っています。カワハギは、食べても美味しい魚ですよ。

d-labo今日は、ありがとうございました。次回も、よろしくお願します。

女性がはじめて釣りをするなら、船釣りがオススメ

Information 1

児島玲子公式サイト

公式サイト
http://www.ne.jp/asahi/reiko/kojima/

Information 2

『釣り浪漫』(幻冬舎)

2011年に出版された、児島玲子さんの著書。釣りに出会う以前の話から、アフリカ・カザフスタンでの釣り体験まで、児島さんと釣りの魅力が満載。ページをめくると、「1尾を釣るためのプロセスは、仕事や生活のなかでも取り入れるべき行動によく似ています」との言葉が。働く女性なら、いつでも前向きにチャレンジしていく児島さんの姿から、きっと多くを学べるはず。

著書は、d-laboミッドタウンで閲覧できます。
著書は、d-laboミッドタウンで閲覧できます。

Information 3

つりダイスキローン

さまざまな楽しさがある釣りの魅力伝わりましたか?釣りが大好きな方、これからはじめたいという方にオススメなのがスルガ銀行の「つりダイスキローン」。ロッドやリールはもちろん、タックルや魚群探知機、ツアー資金など「釣り」に関するものなら全てが対象。ボートの購入費用や船舶免許取得費用、メンテナンス費用、マリーナ使用料などにもご利用いただけます。お申込みは電話やウェブから可能(銀行への来店不要)。高級釣具にマイボート…、アングラーの「夢」をしっかりサポートいたします。

※審査の結果、ご希望にそえない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

詳しくはこちらから。
http://www.d-laboweb.jp/d-bank/services/lifestyle_fishing.html

撮影(室内での画像)kitagawa akico