d-labo

SURUGA d-labo. Bring your dream to reality. Draw my dream.

特集

特集TOP

2014 Oct.31
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.53

インスピレーションの宝庫!?
文豪ゆかりの地へ出かけよう!

「読書の秋」。本を読むと感受性が豊かになったり、何かを始めたいと思うキッカケになるかと思います。でも今年は読書だけでなく、一味違った経験をしてみるのはいかがでしょうか。各地に点在する文豪ゆかりの地へ出かけてみるのです。文豪の生家や旧邸、晩年を過ごした別荘地など、日本にはゆかりの地がたくさんあります。自分のお気に入りの文豪が過ごした場所へ行けば、普段とは違ったインスピレーションを得ることができるかもしれません!

インスピレーションの宝庫!? 文豪ゆかりの地へ出かけよう!

東京都新宿区中井・林芙美子記念館(旧邸)

昭和初期に活躍した流行作家・林芙美子(はやしふみこ)が、1941年から1951年6月28日に没するまで暮らした家が、新宿の中井にあります。
『浮浪記』『浮雲』などで知られる彼女の終の棲家は、閑静な住宅街の中にあり、ひっそりと訪れる人を待っています。

中に入るとまず目に映るのが、浴室や台所、厠(トイレ)です。人に見せるためではなく、住む人間のことを第一に考えた林芙美子が、最も贅を凝らしたと言われているだけあって、そこかしこに工夫が見られます。たとえば浴室は、入りやすくするために浴槽が低い「落とし込み式」にしてあります。

奥に進むと、彼女が執筆活動をした書斎が見えてきます。そこは奥まったところにある小ぢんまりとした部屋で、林芙美子の執筆に集中する姿が目に浮かぶようです。

元は納屋だったというこの書斎や、彼女の原稿を取りに来た記者たちが待たされたという客間、林芙美子が愛した木々が植えられた庭を見ていると、この空間だけ当時の時間が流れているように感じられることでしょう。

新宿駅のほど近くにこのような場所があるとは、あまり知られていないかもしれません。現在は「新宿区立林芙美子記念館」として誰でも見学することができるので、ぜひ訪れてみてください。

東京都調布市・旧武者小路実篤邸

旧武者小路実篤邸

志賀直哉や有島武郎らと白樺派を謳った文学活動で知られる武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)。『友情』『愛と死』『真理先生』などで知られるこの文豪が晩年の20年間を暮らした家が、調布市にあります。

京王線・つつじヶ丘駅か仙川駅から徒歩で10分あまり。閑静な住宅街に突如として現れる林が、「実篤公園」の目印です。その中の一角に、武者小路実篤の旧邸があります。

公園内には「ヒカリモ」と呼ばれる、都内ではここでしか見られない黄金色に輝く藻類が生息しており、訪問者を迎えてくれます。さらに湧水を水源とした大小の池、そして様々な木々が生い茂っており、四季折々の光景を楽しむことができます。

旧邸の書斎は10畳以上あり、テラス越しに庭を眺めることができます。きっと、創作活動の合間には、緑から黄色、赤と季節によって移りゆく木々の色彩を楽しんだのではないでしょうか。

併設されている「調布市武者小路実篤記念館」と併せて、訪れてみるのはいかがでしょうか。

文豪ゆかりの地は、今回紹介した2つ以外にもたくさんあります。山手線・鶯谷駅から徒歩5分のところには、近代の歌人や俳人に多大な影響を与えた正岡子規(まさおかしき)の家「子規庵」がありますし、池袋にある立教大学のキャンパスの中には、推理小説で知られる「旧江戸川乱歩邸」もあります。

屋内での読書だけではなく、ぜひ文豪たちの息遣いが聞こえてくる地を訪れてみてください。きっと彼らの作品が、これまで以上に魅力的に感じられることでしょう。

参考元:『文豪の家』高橋敏夫・田村景子著/エクスナレッジ
「調布市武者小路実篤記念館」
「新宿区立 林芙美子記念館」
「旧江戸川乱歩邸」
「子規庵」

文 遠藤由次郎