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2014 Aug.27
『六本木ビブリオバトル』レポート Vol.4

夏のビブリオバトルは浴衣で全員集合! 延べ21名がお気に入りの本をプレゼンテーション
『六本木ビブリオバトル』特別企画 in d-labo

自分が読んで感動した本、おもしろさを人に伝えたくなった本。そんなお気に入りの1冊を1人3分間の持ち時間でプレゼンテーション。「いちばん読みたい本」が投票によって決まる『六本木ビブリオバトル』。

d-laboコミュニケーションスペースでの開催は4回目となる今回は「夏の特別企画」。初の「土曜日のお昼開催」。そしてプレゼンターも参加者も「浴衣」で来場という、夏休みムードたっぷりのイベントとなりました。プレゼンターは16名。投票集計中は5名の飛び入りプレゼンも加わって21名がおすすめの本を紹介。普段の決勝以上に激戦となった「特別企画」。プレゼンターたちの「思い」がこもった言葉をどうぞ!

夏のビブリオバトルは浴衣で全員集合!延べ21名がお気に入りの本をプレゼンテーション

本戦は16名のプレゼンターが登場!

司会の松岡亜紀氏と中里桃子氏
司会の松岡亜紀氏と中里桃子氏

「浴衣しばり」ということで、いつも賑やかな『六本木ビブリオバトル』がこの日はますます華やかに。イベントは、松岡亜紀氏と中里桃子氏の司会で進行。恒例の「近くの人と話す=ソーシャルチェックイン」と「プレゼンターの緊張を和らげる拍手の練習」のあと、すぐにプレゼンが開始された。

1番手の中田朝美氏
1番手の中田朝美氏

1番手は中田朝美氏。「就職活動を終えたばかり」で「お酒を飲むかアルバイトしているかの生活」という中田氏は、この日も「朝まで飲んでいた」。起きてみれば時間がもうない。「急いで『バタバタ』と化粧をし、髪は『パラパラ』でこちらにきました」とのこと。こんなふうに意識して『バタバタ』、『パラパラ」と擬音語を使うのは、「『ぎおんごぎたいごじしょ』(牧田智之著/倍インターナショナル)を紹介するため」。日本には約10万の擬音語、擬態語があるとか。

「この本はそれを物語風に教えてくれる1冊です」(中田氏)

2番手の曽根りっか氏
2番手の曽根りっか氏

勢いあるトークの中田氏につづいて登場したのは、物語の語り部のような雰囲気のある話しぶりで『誰も知らない小さな国』(佐藤さとる著/講談社)をおすすめしてくれた曽根りっか氏。「小さい頃の夏休みの思い出」から始まった曽根氏の語りは、いつの間にか現実とも物語世界とも思える不思議な話に……。

「これは日本で初めてのファンタジー小説。どうか夏の日の青草のなかで小さな人たちが暮らす小さな国の物語を楽しんでください」(曽根氏)

3番手の仲城千絵氏
3番手の仲城千絵氏

つづいて仲城千絵氏が紹介してくれたのは『ユダヤ人大富豪の教えⅢ』(本田健著/大和書房)。ベストセラーとなっている同シリーズの3冊目は、それまでのものがビジネスマン向けに成功哲学が書かれていたのに対し、「人間関係」に重点が置かれている。そこには「自分を理解してもらうための方法」が書かれている。

「自分の気持ちを人に伝えたいのに、何かがつっかえてうまく伝えることができない、そんなとき解決の糸口になってくれる本です」(仲城氏)

4番手の田畑猛氏
4番手の田畑猛氏

4番手は「この夏、自転車で日本をぐるっとまわろうかと思っている」という田畑猛氏。紹介してくれたのは『あたらしい野宿(上)』(かとうちあき著/亜紀書房)。この本は「野宿の初心者がリスク回避をするための本」。そこには「おばけ」や「ヤンキー」、「警察」など、野宿の障害になるものへの対処法などが載っている。

「だけどそれだけじゃない。普段はあまり見ることがない星空を見たり、野宿って楽しいじゃんということを教えてくれる1冊です」(田畑氏)

5番手の津久井俊之氏
5番手の津久井俊之氏

小山薫堂の『恋する日本語』(幻冬舎)を紹介したのは津久井俊之氏。35の日本語と、それに合わせた短い恋愛ストーリーが収録されている文庫本は「速読できる人なら10分で読めてしまう」。が、そこには「トラップ」があるという。

「読んでいると、必ずひとつやふたつは自分の体験と重なる話があります。そこにぶつかるとボケッと考えちゃったり、過去の恋人とのメールを読み返したりすることになる。これを体感したい人はぜひ一度読んでください」(津久井氏)

6番手の冨永夏希氏
6番手の冨永夏希氏

普段は「アメリカで開発された教育心理学のアバターコースを教えている」という冨永夏希氏の1冊は、そのアバターコースの生みの親であるハリー・パルマーの『リビングデリバレイトリー 自分が決める人生の生き方』(KN&Associates)。同著は「感覚喪失タンク」に6週間入って「意識」を探求したという著者の体験がストーリー仕立てで描かれている。

「意識というのは生を超えた何か。この瞬間って、たった今しかない。そうした命の尊さを感じることができる本です」(冨永氏)

7番手の磯部藍氏
7番手の磯部藍氏

7番目のプレゼンターは磯部藍氏。「自分が子どもを産んで、親との間が精神的に近くなった」と話す磯部氏。紹介してくれたのは『ビジネスマンの父より娘への25通の手紙』(G・キングスレイウォード著/新潮社)。二度の心臓手術を受けたカナダ人実業家が愛娘へ宛てた「手紙」からなるこの本は、磯部氏自身、大学を卒業して就職するときに「父からもらったもの」だという。男性向けには『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』もある。

「これを読むたび、父からメッセージをもらった気分になります」(磯部氏)

前半最終プレゼンターの塩川誠氏
前半最終プレゼンターの塩川誠氏

前半の最後に登壇したのは塩川誠氏。元美術記者で、最近友人から「ルーブル美術館に行くのでいい本はないか」と相談されたという塩川氏が「絵が多い」、「わかりやすい」、「有名な人もそうでない人も紹介されている」という3つの条件から選んだのが『巨匠に教わる絵画の見かた』(視覚デザイン研究所)だ。

「この本のいいところはタイトル通り、巨匠が他の画家やその作品について解説しているところ。ほめるだけでなく、けなしてもいたりします。一家に1冊。いかがでしょうか」(塩川氏)

またまた「珍事」が発生!?

前半が終わり、バトルは約10分間の休憩。それを挟んで後半の8名のプレゼンがスタートした。

後半トップバッターの小泉喬亮氏
後半トップバッターの小泉喬亮氏

前半が終わり、バトルは約10分間の休憩。それを挟んで後半の8名のプレゼンがスタートした。

最初にマイクを握ったのは太宰治の『人間失格』を選んだ小泉喬亮氏。「恥の多い生涯を送ってきましたという書き出しから始まるこの本は、読んでいてこの世から消えたくなる本ナンバーワンですよね」と笑いをとった小泉氏。色男で勉強もできる世渡り上手な主人公は、読んでいると「普段仕事やSNSで出している見かけと心の中で思っていることが違う自分」とどこか重なるという。

「反省材料としていいかなと。それで紹介しました」(小泉氏)

10番手の飯島奈々氏
10番手の飯島奈々氏

飯島奈々氏が「先日号泣会見で話題となった某地方議会議員に、会見の前に読んでほしかった」という1冊は『敵を味方に変える技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。ここに書かれているのは「人を動かす5つの原理」。

「自分の感情をコントロールする。お互いの信念の違いを理解する。相手のプライドを尊重する。適切な雰囲気をつくる。共感を示して気配りを心がける。仕事にもプライベートにも有益な本です。みなさんもこの本を読んで豊かな人生を歩んでください」(飯島氏)

11番手田中あおい氏
11番手田中あおい氏

「文法ひとつで英語は伝わり方が大きく違う」という田中あおい氏がすすめてくれたのは『英語貴族と英語難民』(ユキーナ・富塚・サントス著/総合法令出版)。何十年か前と比べるとはるかに英語が上達した日本人。とはいえ、まだまだ「あんなに学校で勉強したのに英語が喋れない」という「英語難民」は少なくない。

「『英語貴族と英語難民』は海外で英語が通じない人におすすめの本。ネイティブらしいワードチョイスを心がけましょうという学習のコツが書いてあります」(田中氏)

12番手の大木輔氏
12番手の大木輔氏

プレゼンターの中では珍しく椅子にこしかけてプレゼンをしたのは大木輔氏。紹介してくれたのは池井戸潤の『ルーズヴェルト・ゲーム』(講談社)。業績不振にあえぐ製作所と廃部寸前の野球部を描いた小説は、「中学時代は野球部で、就職してからは半導体製作に携わっていた」という大木氏には「共感」できる作品。プレゼンは「野球部の廃部を進める社長と監督の会話」を「朗読」して終了した。

「負けたら廃部?上等じゃねえか。勝って勝って勝ち進んでやるよ」(大木氏)

13番手の上杉惠理子氏
13番手の上杉惠理子氏

このイベントに限らず、日頃から着物を着ているという上杉惠理子氏も小説を紹介。その1冊は下町の風情を残す台東区谷中で着物店を営む30代の女性を主人公に描いた『喋々喃々』(小川糸著/ポプラ社)。大人の恋愛を語りながら1か月ごとに進んでいく章立ては、その月ごと、季節ごとに着る着物が変わり、「着物の入門本としてもいい」という。

「着物の世界では季節を先取りする。四季折々の着物、そのときに何を着たらいいのかが書いてある本です」(上杉氏)

14番手の滝沢浩之氏
14番手の滝沢浩之氏

ビブリオバトルではいつもカメラマンを務めてくれている滝沢浩之氏。「カメラマンとしてこれを」と見せてくれたのは動物写真家・岩合光昭氏の『ネコライオン』(クレヴィス)。「図書館で見た瞬間に笑ってしまった」という表紙はネコとライオンの合成写真。ネコとライオンは同じネコ科の動物。アフリカの草原で暮らすライオンと街で暮らす野良ネコの生態は、並べてみると驚くほどそっくりだし、親子の姿などは「見ていて泣けてくる」。

「読んでいくうち、心のなかに眠っている何かがふと見つかる写真集です」(滝沢氏)

15番手の梅村陽子氏
15番手の梅村陽子氏

『あなたのためにーいのちを支えるスープ』(辰巳芳子著/文化出版局)を推したのは梅村陽子氏。料理研究家の辰巳芳子が半身不随の父のために作ってきたさまざまな「スープ」や「汁物」のレシピが詰まった1冊は「人の命をつなぐことは人を愛すること」であると教えてくれる。日本には四季があり、旬の食材を、手をかけて滋養を引き出すことはまさに愛情表現。

「人を愛すれば、やがて自分も愛される。非常に力を与えてくれる本です」(梅村氏)

最終プレゼンター高松真路氏
最終プレゼンター高松真路氏

16人目のプレゼンターは高松真路氏。浴衣ではなく合気道の道着を着て登壇したのは「武道や茶道など〈道〉をたしなんでいた昔の日本人は心を鍛えていた」と訴えるため。年間の自殺者が3万人近くもいるこの国だが、昔の日本人の心は「もっと強かった」。そこですすめるのが『人生を変える修造思考!』(松岡修造著/アスコム)。

「修造さんには方法論がある。ごはんを食べるときも真剣に食べる。今この瞬間を生きようと熱く生きる。最後は真剣に笑うこと。みなさんもこの本でメンタルを鍛えましょう」(高松氏)

本戦参加者全員のプレゼンが終わり、会場は投票タイムへ。集計中には5名が1分間の飛び入りプレゼンに挑戦。ここでもノンンフィクションやコミック、ノウハウ本など魅力的な本が紹介された。
投票結果は、なぜかd-laboが会場だと起きやすい「珍事」が発生。
「1位が2名います!」

今回優勝者の津久井俊之氏と飯島奈々氏
今回優勝者の津久井俊之氏と飯島奈々氏

同点で優勝となったのは津久井俊之氏と飯島奈々氏の2名。2人には優勝のコメントをお願いした。

「今日はプレゼンターとして出られて最高でした。本を読むことは素敵なことです。多々発見もあります。これからもどんどん読んでいきたいし、みなさんからもいい本を教えてもらえたらと思います」(津久井氏)

「私は最近本を読み始めたばかりの新参者。本を読むと悩みや困ったことが解決したりすることがわかりました。みなさんも本とともにこれからの人生を有意義にしてください」(飯島氏)

最後はd-laboから優勝者2名に記念品を贈呈。浴衣姿での記念撮影で会は閉幕した。

全員の集合写真

Information1

六本木ビブリオバトル
~新しい自分を発見できる知的エンターテイメント~

2013年7月にスタートした参加型ブックイベント。本好きなら誰でも参加が可能。

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Information2

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