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2014 Aug.28
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.45

東南アジアだけじゃない!世界中で食されるコリアンダー(パクチー)の魅力

タイ料理やベトナム料理が家庭でも作られるほど普及するにつれ、スーパーマーケットではあたりまえのようにコリアンダーが陳列されるようになりました。好き嫌いがはっきり分かれますが、好きな人はとことん好きなコリアンダー(英語)は、パクチー(タイ語)、シャンツァイ(中国語)、ザウムイ(ベトナム語)、ダニヤー(ヒンズー語)、シラントロ(スペイン語)、コエントロ(ポルトガル語)などさまざまに名前を変えて、世界中の料理に使われています。その魅力と効能について、世界50か国以上で食べ歩きと取材をしてきた料理研究家であり、多数の著書を持つ荻野恭子さんにお話を伺いました。

東南アジアだけじゃない!世界中で食されるコリアンダー(パクチー)の魅力

世界中にコリアンダーが広がっている理由

「コリアンダーの原産地は、地中海沿岸地域、つまりエジプトのあたりだと言われています。初めは地中海沿岸部で食されていたものが、ユーラシア大陸側ではシルクロードの陸路と海路に沿って普及し、中国へ。インド洋を渡ってタイやベトナムなどの東南アジアにも広がりました。実際、私が訪れたコーカサス地方や中央アジアなどでもコリアンダーが食べられていました」

さらに大航海時代には、スペインやポルトガルによって中南米にも伝わり、今でもメキシコやペルーでよく料理に使われています。

でも、いったいなぜコリアンダーはこんなにも広まったのでしょうか。

コリアンダーは、葉っぱや茎がハーブとして、シード(種果実)がスパイスとして使われます。その効能は、血液浄化と整腸作用、関節痛緩和などにも効くと言われています。ちなみに、葉っぱや茎はサラダで、シードは粉にして煮込み料理に使用するのが一般的です。

「イランなど中東では、シシケバブという肉の串焼きとともに、コリアンダーをバリバリ食べています。みんなコリアンダーが肉との食べ合わせが良いと知っているんです」

シシケバブとコリアンダー

血液は肉をたくさん食べると濃くなり、ドロドロになると言われているため、コリアンダーを食べて血液をサラサラにしようということのようです。

さらに、インドのカレーなどに代表されるようにスパイスとしてもよく用いられます。それには理由が2つあると言います。

「コリアンダーは何と言っても香りが良いです。ターメリックは色、唐辛子が辛味、そしてクミンとコリアンダーがカレーの香りを担っています。さらにコリアンダーを使うことで、料理にコクととろみを与え、保存性も高まります。インドのように暑いところでは、保存性を高めるために油を大量に使いますが、同じ目的でスパイスもたくさん使うのです」

たくさんあるコリアンダーを使った料理の中で、荻野さんがおすすめするのが「老虎菜(ラオフーツァイ)」と呼ばれる中国東北地方の料理です。

「コリアンダーをざく切りにし、きゅうりや青唐辛子、長ネギの細切りと和えただけの簡単なサラダなのですが、これがすごく美味しいんです。味付けも塩、酢、ごま油などシンプルなものでできるので、ぜひ家庭でも試してみてください」

それ以外にも中国には、餃子の中身がお肉とコリアンダー、エビとコリアンダーだけというものもおすすめだと言います。日本の餃子のように色々な食材が入っていないのですが、とてもおいしいのだとか。

スーパーマーケットに行けば気軽に買えるようになったので、コリアンダーを使ったいろんな料理を試してみるのもいいかもしれませんね。そしてもし海外へ出かける機会があったら、各国での調理方法を楽しんでみてはいかがでしょうか。

取材協力:サロン・ド・キュイジーヌ

文 遠藤由次郎