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2012 May.8 d-labo Dream Interview Vol.4

描いた夢を追い求めて
サファリに魅せられた人生

アフリカ自然写真家 山形豪さん

一人ひとりの夢をカタチにする。d-laboは、自分のこれからを変えたいという「change」、じっくりとライフスタイルを考えたいという「think」、もっと自由に人生を楽しみたいという「play」をキーワードに、新しいライフスタイルを創造していきます。

今月のd-labo Dream Interviewに登場していただくのは、アフリカ自然写真家の山形さん。野性動物が行き交うサファリ(*1)の魅力。夢を持続させるのに必要な情熱。海外で過ごし自然を相手にしているからこそ見えてくるもの。大陸のフィールドで培った山形さんならではの言葉をお届けします。

聞き手:スルガ銀行d-labo担当者/鈴木大介

*1:主にアフリカ大陸での野生動物の観察・撮影を目的とする陸路旅行のこと。19世紀後半から20世紀にかけては狩猟や探検を目的とする遠征を指すことが多かったが、現在では語源(スワヒリ語)のとおり、「旅行」としての意味合いが一般化しつつある。

描いた夢を追い求めてサファリに魅せられた人生 アフリカ自然写真家 山形豪さん

日本人はもっと夢を描いてもいい

d-labo今日は自然写真家としての山形さんの軌跡やご活躍ぶりを、「人生を変える」「人生を考える」「人生を遊ぶ」といったd-laboのコンセプトを切り口にして伺っていきたいと思っています。

山形人生を変える、changeするっていうのは、新しい何かにチャレンジするってことですよね。私の場合は「アフリカでサファリの写真を撮る」というのがそれだったんですね。これが現在に至るまでずっと続いている。なぜ続いているかというと、そこに「遊び」の意識が入っているからなんですね。遊び心がないと、何かで失敗したときに「もうこんなことは二度とやらない」とすぐに挫折してしまう。プロの写真家になって初めて単独でアフリカに行ったとき、着いて早々に車をひっくり返す大事故を起こしたんです。でも、それで旅をあきらめたりはしなかった。なぜなら、その先にはまだ見ていないものがあったからです。めげずに旅を再開できたのは、楽しみたいという気持ちが強いから、つまり遊んでいるからだと思うのです。

ゾウの力比べ

d-laboアフリカの大自然のなかで野生動物の写真を撮る。非常に自由で夢のある生き方だと思います。

山形本当は誰だってできるはずです。海外にいるとよくわかるんですが、いまの日本ほど自由な社会はない。その気にさえなれば自分のやりたいことができる。だけどそこに暮らしている日本人はというと、残念ながらその自由を活用していない人が多い。というのも、子どものころから決まったレールの上を歩かされているものだから妙な行動規範ができちゃって、自分で自分の人生を一から考えるという習慣がないんですね。答えを他人に求めてばかりで、thinkがないのです。

d-laboせっかく夢が見られる環境にいるのだから夢を見ようよ、ということですね。

山形世界の人から見れば日本人に生まれるってものすごくうらやましいことなんです。もしアフリカの国のスラム街に生まれていたら、その日1日を生きるのに必死で夢なんか見ていられない。日本人はある意味もっと自分勝手に生きていい、自由に自分の夢を描いていい、と思いますね。

18歳でサファリを初体験

d-labo山形さんは子どものころから中米や西アフリカなど海外で生活されてきました。動物に興味を持ったりしたのも、そのころからなのでしょうか。

山形そうですね。父親が開発援助の仕事をしていた関係で、小学5年から中学3年の途中までは西アフリカのブルキナファソやトーゴといったフランス語圏の国に暮らしていました。それも田舎の、家の庭に鷹みたいな鳥が飛んで来るようなところで、罠を仕掛けて捕まえたりしていましたね。日本に帰って来てからも、帰国子女ということでうまく学校になじめなくて、一人で自宅近くの井の頭公園で魚を捕まえたり、動物園で遊んでいたりしました。初めてアフリカのサファリに参加したのは高校を卒業してから。父親が東アフリカのタンザニアに赴任することになったのでついていったんです。そこで大型の野生動物と対面しました。

チーター

d-laboタンザニアのサファリというと、日本人がイメージするアフリカそのものですよね。ゾウがいて、ライオンがいて、キリンがいて、と。

山形もう、「うわーっ」って感じでぶっ飛びました(笑)。あの当時、日本でもテレビでやっていた『わくわく動物ランド』とか『野性の王国』などの世界が本当に目の前に広がるんです。チーターが全力疾走でガゼルを追いかけるみたいな世界が。「俺の知っているアフリカと違うよ」って。西アフリカは人口が多いせいか大型の哺乳動物はあまりいなかったんです。ところがここにはものすごい数の動物がいる。親父にもらった一眼レフで夢中になって写真を撮りました。これが初めてのサファリの写真でした。

d-labo18歳のときですよね。プロになろうと志したのもこのときですか。

山形それはもう少し先ですね。現地で入ったインターナショナルスクールで、英語が苦手だった関係もあって重点教科に美術を選んだんです。メインは写真。点数稼ぎを名目に休みのたびに親父にサファリに連れて行ってもらいました。今思うと理解のある父親ですね。で、20歳ぐらいのときに学校で写真コンテストがあって優勝した。選んでくれたのはエチオピアの大飢饉を世界中に知らしめたモハメド・アミンという報道写真家でした。出展者が5人かそこらの小さなコンテストだけど、著名な写真家に誉められて自信がつきました。「ひょっとしたら俺はこれでやっていけるかもしれない」と思ったのはこのときでしたね。

描いた夢を追い求めて サファリに魅せられた人生 インタビューの様子1

d-laboインターナショナルスクールでは大学入学資格を得て、そのあとはイギリスの大学で開発学を学ばれたんですよね。そのときもサファリの写真は撮られていたんですか。

山形向こうの大学は休みが長いんです。休みの間に図書館にこもるなりフィールドワークするなり、自分で勉強をしなさいというスタンスでした。親もまだタンザニアにいたので、里帰りするようにタンザニアに戻っては「親父、サファリに行こうぜ」と(笑)。大学を卒業してからは日本に戻り、ウエディングのカメラマンになりました。

すべては「アフリカに行く」という目的のために

d-labo野生動物がライフワークの山形さんが婚礼カメラマンとは意外な感じですね。両者を結びつけるなにかがあったんでしょうか。

山形単純な話、他に仕事がなかったんです。日本に帰って、さてフリーの写真家になろう、と思ってもどうやってなったらいいかわからない。仕方なくアルバイト情報誌を開いて見つけたのが婚礼カメラマンだったんです。でも経験してよかったです。この仕事のおかげで動物の写真しか撮れなかった自分が、いろんな対象を撮れるようになった。何より人が好きになった。若いころは人前でしゃべるのが大嫌いだったんですけれど、ウエディングの仕事を通してそういう自分が変わっていった。動物だけでなくアフリカの人々を撮ったり、サファリに行くためのガイドブックを出版したりと、そういったことができるようになったのもこの仕事のおかげです。貯めたお金で、自力でサファリに行けるようにもなりました。

描いた夢を追い求めて サファリに魅せられた人生 インタビューの様子2

d-labo日本からアフリカというとずいぶん遠いですし、費用もかかると思います。

山形そうですね。以前は3か月行ってだいたい40~50万円くらいで済んだのですが、最近はもっとかかるようになりました。写真が売れてもそれですべては賄えない。だから日本にいる間はとことん生活費を切り詰めています。お金はできる限り貯金に回して、「これで行ける」となったらアフリカに行く。誘惑は多いけれど、とにかく自分の場合は「アフリカで写真を撮る」という目的がある。お金を貯めるコツはやっぱり夢や目標を持つことですね。「行きたい」という気持ち、「やりたい」という気持ち、「それ以外はやりたくない」という気持ち、この思いが強い人ほど夢に向かって突き進めるし、逆境にも耐えられるんじゃないでしょうか。

d-laboそれだけ山形さんにとって、サファリには他にない魅力があるということですね。

山形いるべきところに動物がいて、それを支えている豊かな自然環境がある。いくら見渡しても電柱1本立っていない世界。そういう世界がこの地球上にまだ残っている。このすばらしい世界を五感で体験できるのがサファリの魅力じゃないでしょうか。

d-lab実際に行ってみると世界が変わる。こればかりはテレビで見ていても伝わりきらないものなんでしょうね。

山形映像というのは「行きたい」と思ってもらえるきっかけになります。私も自分の写真を通してみなさんにそう感じていただけたらと願っています。もうすでにやってはいるんですが、そういう人たちと一緒にアフリカに行きたい。そして、将来は年間を通じて現地でガイドとしても活動できるような環境を整えたい。そのために今できることは一つ一つ、たとえリスクを背負ってでもやっていくつもりです。

描いた夢を追い求めて サファリに魅せられた人生 インタビューの様子3

プロフィール

山形豪 Yamagata Go
1974年、群馬県生まれ。少年時代を中米のグアテマラ、西アフリカのブルキナファソ、トーゴ等で過ごす。1998年、英国イーストアングリア大学開発学部卒業。同年日本に帰国しフリーの写真家として活動を始める。以降、南部アフリカを主なフィールドに写真展を各地で開催。NHK学園海外スクーリング「南アフリカの野性に触れる旅」、「イングランド北部・魅惑の田園地帯を旅する~蒸気機関車、運河とロビンフッドの旅」、野性動物撮影ツアー等の講師、ガイドとしても活躍中。著書に『南アフリカ自然紀行・野性動物とサファリの魅力』がある。日本自然科学写真協会(SSP)会員。

公式サイト
GoYamagata.com 写真家・山形が見たアフリカの自然そして野生動物たち
http://www.goyamagata.com/

山形・自然写真撮影紀 ITmedia デジカメプラス
http://www.itmedia.co.jp/keywords/goyamagataphototravelogue.html

Information 1

南部アフリカを中心に国内外で活躍されている山形さん。動物や自然が織りなす詩的かつ重厚な世界を切り取った作品は見る人に感動を与えてくれます。その山形さんが参加されているのがオンラインギャラリー「神楽坂フォトプロジェクト」。野生動物たちが放つ一瞬の煌めきを捉えた傑作の数々を高品質のプリントで購入できます。注文時には額装も可。お部屋のインテリアにいかがでしょう。

山形 豪 Go Yamagata - 神楽坂フォトプロジェクト

ライオン

Information 2

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「Visa デビットカード」

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テキスト 中野渡淳一
撮影 渡部幸和、山形豪