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イベントレポート

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2017年5月28日(日) 14:30~16:00

太田 善栄(おおた よしえい) / anjyareal yoga family 主宰

「アーユルヴェーダ」でカラダの中から美しく
~インドの自然療法から紐解くワタシのライフスタイル~

あっという間にやってくる「夏」に向けて、理想のカラダづくりにチャレンジしようと、『Body Making Challenge 2017』と題して、4月から7月まで、d-labo湘南で様々なメニューのカラダづくりイベントを開催している。今回はヨガ教室でおなじみの太田先生による「アーユルヴェーダ」をテーマにしたトークショー。どこかで聞いたことのあるこの言葉、実はインド発祥の伝統的な自然療法。アーユルヴェーダの世界では、私たちのカラダは「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」といった3種類の"ドーシャ"と呼ばれる生命エネルギー(体質)が働いていると言われている。セミナーでは、参加者の「ドーシャ診断」を実施して自分の体質を知っていただき、食事や運動などの取り入れ方をレクチャーしながらそれぞれのベストなライフスタイルを送る方法を一緒に考えていった。自分を優しく見つめ直して、より豊かなココロで毎日を過ごすことを提案した。

自分にとっての幸せを知り、その感度をあげていく

d-labo湘南ではヨガ教室の先生としておなじみの太田氏。今回のトークショーには、いつもの教室のメンバーをはじめヨガやアーユルヴェーダに興味のある多くの参加者が集まった。

まずは自己紹介。秋田県生まれの両親の元、神奈川県で生まれ育った。大学は理系に進学、国内最大手の旅行代理店に就職しSEとして働いていたという。
「入社してからずっと『何かが違う』というモヤモヤした思いがあって。そのうっぷんを晴らすように、夜や週末にはロードバイクに乗ってレースにも出ていました。でもそれは、たとえるなら乗っている船に穴が開いて水が入ってきた時に、たまたま近くにあったものでフタをしていただけだったんです」

ロードレースのためのストレッチをやっていくうちに、30代になってからヨガと出会った太田氏は、「サラリーマン辞めちゃったんです」と苦笑交じりに振り返る。「今改めて考えれば、なにも辞めなくていいんじゃない? と思いますが(笑)。そんなに激務でもなかったし、給料もよく安定していた。でも何かが違ったんですよね。ボーナス直前だったのに、それももらわず辞めました。ちょうど2年くらい前のことです」。そして、ヨガ指導者として、またロードバイクのサイクリングガイド・インストラクターとしても活動している現在に至る。

太田氏は参加者に「皆さん幸せですか?」と問いかける。「実はヨガの学校に通おうと思ったのが、これ。『人は幸せになるために生きている』とヨガの先生に言われたことがきっかけだったんです。では幸せとは何ですか? お金がある、いい車に乗る、旅行に行ける、おいしいものを食べられる、周りに大切な人がいる…。正解ってないんですよね、多分。『今日は昨日より涼しくて過ごしやすいから幸せ』だっていいんです。自分にとっての幸せはなんなのかを突き詰めて、その感度をあげていければ人は幸せになれるのではないでしょうか」

アーユルヴェーダの医学書「チャラカサンヒター」の一節を引用しながら、心身ともに病気でないだけではなく、人生を前向きに楽しめることが幸せなことなのだと太田氏は参加者に伝える。「体を動かすことだけがヨガだと思われていますが、本来は“幸せに向かって悟りを開く鍛錬を積んでいくこと”がヨガなんです」

『ヨガの八支則』というものがある。ピラミッドのように人間の8つの状態が重なっていて、一番上が「サマディ(悟りを開いた状態)」、一番下が「ヤマ(日常生活でやってはいけないことをやらない)」となっている。この「ヤマ」から「サマディ」に向かって、呼吸やポーズ、瞑想で鍛錬を続けて行く学びこそがヨガだと太田氏は語った。

自分のドーシャ=体質を知って健康に過ごそう

今回のテーマである「アーユルヴェーダ」は、約5千年の歴史をもつスリランカから伝わる伝統医学。ギリシャを起源とするユナニ医学、中国医学と並ぶ、世界三大伝統医学のうちのひとつだ。サンスクリット語の「アユス(生命)」と「ヴェーダ(科学)」を組み合わせた名前である。「治癒だけでなく、予防や若返りなど、薬に頼らないで自分自身の治癒力を高めていくことを目指しています。おばあちゃんの知恵袋的なものともいえますね」

アーユルヴェーダにおける「健康」の定義は、肉体と魂が合わさった“生命”が健やかであること。人間の健康状態も「健康」「病気」の二極ではなく、「健康」「蓄積」「憎悪」「顕在化」「発症」「慢性化」と、細かく分けて考えられている。そしてその健康を考えるときに指針となるのが、「ドーシャ」という3つの体質。このバランスが崩れると病気になってしまうのだ。

「では実際にご自身のドーシャが何になるのか、簡易的な診断をやってみましょう。質問の中で当てはまるものにチェックを入れていきます。複数チェックが入ってもいいし、当てはまらない場合はノーチェックでかまいません。考えすぎないで直感で答えてください」

【出生時の大きさ】
V 痩せて小さい
P 普通
K 大きい

【顔】
V のっぺりした卵形、顎は小さい
P 尖った顔で、ひし形な瞳
K 丸顔で大きく、顎も大きい

【話し方】
V 言葉が豊富で早口
P 鋭く、明瞭ではっきり話す、無駄がない
K ゆっくり落ち着いて話す

…といった、体格や顔つき、行動の傾向などに関する質問が30問続く。

「3つのうちのどれかに当てはまる、ということではなく、バランス、割合に注目します。体も心も状態は変わっていくので、今のご自身がそうだ、ということです。それではそれぞれのドーシャを解説していきましょう」

『V=ヴァータ』が多かった人は、「やせ形で華奢。明るく活発的で早口。よく動いて寝なくても大丈夫なタイプ。流行に敏感で飽きっぽい」。

『P=ピタ』が多かった人は、「鋭角な三角形の体型。知的なリーダー体質。見栄っ張り。攻撃的。熱が高く汗かき。経営者や政治家、お医者さんなどに多い」。

『K=カパ』が多かった人は、「グラマーな体型。寝るのが大好き。穏やかで優しい。マイペース。持久力がある。安定している。看護師さんなどに多い」。

「ドーシャ診断のいいところは、自分自身の理解につながること。疲れやすいから十分な休息をとろうとか、こういうものを食べようとか、体質がわかっていれば体を整えることができます」

さらに体質別の注意点も解説。参加者は熱心に聞き入っていた。

時間や季節のドーシャに沿ったライフスタイルを

アーユルヴェーダの考えは、生活サイクルにも応用できる。太田氏は「ディナ・チャルヤ」という“1日の過ごし方”を紹介。

1. 日の出の96分前に起きる。
2. 太陽礼拝
3. 白湯を飲む
4. 浄化。舌を掃除する。顔を洗う。
5. 食事のバランスは朝1:昼3:夜2。朝は消化する力が弱く、昼までは体の中のものを外へ出す時間。
6. 32回噛む。
7. 昼寝はしない。カパが増えてしまう。
8. それぞれのドーシャに合った呼吸法を行なう。

時間にもドーシャがある。6時~10時はカパ、昼過ぎにかけてはピッタ、夜まではヴァータのエネルギーが強くなる。さらに、季節にもドーシャがあり、春はカパ、夏はピッタ、秋から冬はヴァータのエネルギーが高まる。

「それぞれのドーシャに沿ったライフスタイルをとると、健康に過ごせます」

太田氏がヨガやアーユルヴェーダを通じて伝えているのは、「自分の内なるものを整えるだけで、人生は変わってくる」こと。今回教えていただいたことはアーユルヴェーダのほんの入口にしかすぎないが、奥深いその世界をもっと学んでみたいと思えた、充実した内容だった。

講師紹介

太田 善栄(おおた よしえい)
太田 善栄(おおた よしえい)
anjyareal yoga family 主宰
ランニングや自転車競技のクロストレーニングとしてYOGAに出会う。
「人間は幸せになるために生きている」という、見落としがちな生き方の原点を教えてくれたYOGAの魅力に引き込まれていき、この素晴らしさを少しでも多くの人に伝えるべくYOGAの指導に取り組んでいる。
<経歴・活動>
■インド中央政府公認 ハタヨーガティーチャー200H
■全米ヨガアライアンス認定 ヨーガ・ティーチャー200H
■Medical Fast Aid(MFA)CPR/AED(心肺蘇生・救急救命法)認定
■studioKAVERI(小田急線 東林間駅)にて毎週水曜日夜にYOGAクラスを開催
■月に1~2回、都内の公園や湘南の海岸といった大自然の中でYOGAをするイベントを開催
■その他、プライベートレッスンなど
ブログ:http://anjyareal.com