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イベントレポート

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2016年10月23日(日) 14:00~16:00

畠田 留美(はただ るみ) /  

思考スッキリ!仕事が捗るかんたん瞑想教室

スティーブ・ジョブズ、松下幸之助など、各界の著名人も実践していたと言われる瞑想。近年マインドフルネスとして、大企業の研修にも取り入れられているほど、その効果が注目されている。今回は、初心者の方も安心して取り組んでいただけるよう、瞑想の姿勢のレクチャーから始め、徐々に呼吸に集中し、少しずつ【とらわれ】から解放されていくことを学んだ。

“とらわれ”に気づき、“とらわれ”をなくすトレーニング

最近、メディアでよく取り上げられているマインドフルネス。欧米では医療や教育、ビジネスの現場で実践されており、その有効性も明らかになっているという。日本人にとっては仏教の瞑想として馴染みがあるが、いざ、日常生活で取り入れようとすると、なかなか難しい。

今回の瞑想教室では、「思考スッキリ!」と題して、「仕事が捗る」を切り口に瞑想を体験する。講師の畠田氏は、「他人の言葉で感情が乱れる」「新しいアイデアが欲しい」「思考が回りすぎていて落ち着かない」「ストレスを感じる」「単調な仕事に飽きている」「人前で話すことが苦手」という人に、特におすすめだと語る。

「私と瞑想との出会いは、5年ほど前のこと。『何か自分らしいものを見つけなければ』と、自分探しの旅をするうちに、瞑想を知りました。そして、わかったことは、私自身、不安や恐怖、自信のなさのために、『自分らしさ』を自分の外に求めていたんだな、ということ。瞑想は、自分の内側に向き合う時間であり、自分の心の声を聞くことなんです。今回は、仕事が捗る、というテーマに絞らせていただきましたが、常に思考や感情が回っている状態というのは、そこにどっぷりとはまってしまっているわけで、一歩引いたところから自分を見ることで、感情をうまくコントロールできるようになり、思考もすっきりするんですね」

はじめに、緊張した場の空気を和らげるべく、簡単なストレッチを行なう。床や椅子に座った状態で、ゆっくりと手を上に伸ばして、気持ちがいいと感じるところで止め、ゆっくり戻す。右手を上げて、左手を上げて…。体がほぐれるとともに、会場の雰囲気もやわらかくなってきた。

「私が瞑想を通じてお伝えしたいことは、“とらわれ”に気づくこと、“とらわれ”をなくすこと。そのために、五感を意識して瞑想してみましょう。最初は、情報量の7~8割を占める視覚を遮断することから始めます。軽く眼を閉じて、ご自身が『今日はどうして瞑想に来たのか』、そして『瞑想をした後、どんな状態になっているのが理想なのか』ということを考えてみましょう」

参加者は静かに眼を閉じて、じっと心の声に耳を傾けていた。

頭の先から足の先まで、ゆっくりと力を抜いて瞑想状態に

本格的な瞑想に入る前に、隣に座った参加者と少し自己紹介をしあう。どこから来たのか、どうして瞑想に興味をもったのか、など、短い時間ながら、笑い声もあがっていた。「では、打ち解けたムードになったところで、瞑想を始めていきたいと思います」

まずは、気が通りやすい姿勢をつくる。畠田氏よりポイントの説明があり、参加者はそれぞれに姿勢を作ってみる。しばらく呼吸を続けていくと、ここが落ち着くな、という場所がわかる。

「体がリラックスしてくると、脳もリラックスして眠くなることがあります。しかし、10分経てば、脳が覚醒します。体はリラックスをしながら、意識ははっきりしている、という感覚ですね。その状態を否定せず、受け止めてあげてください」

瞑想中の呼吸は、鼻から吸って、鼻から吐く。吸うのを意識しすぎると苦しくなるので、吐く方に意識をおく。基本的には腹式呼吸だ。

眼を軽く閉じ、手は膝の上など、落ち着きのいいところに置く。手の平は上に向けたほうが筋肉が緩むということだが、違和感があるなら下向きでも。とにかく、自分が心地いいと思える姿勢であればよい、ということだ。

「では、ゆーっくりと力を抜いていきますね…息をゆっくり吐いて…ゆっくり吸って…。頭の上から力を抜いて行きます…頭…おでこ…まゆげも力を抜いて…まぶた…鼻…あご…首の力も抜いていきます。口を緩めてあげて…ゆっくりと首筋から肩にかけて力を抜いていきます…。腕を緩めて…肘…手の、指の先まで力を抜いていきます。体の力を抜いて…おしり…太もも…膝…すね…ふくらはぎ…。眉間…こめかみ…眼の奥の筋肉も緩めて…体が感じるままで…」

畠田氏のゆったりとした声に導かれるように、参加者はリラックスを深めていく。

「ここから呼吸に集中していきます。ゆっくり吐いて…ゆっくり吸って…皆さんの心地のいい呼吸を感じてあげてください」

畠田氏は参加者の間を回りながら、姿勢をチェックしたり、力が抜けていない場所に手を当てたり。d-labo内が静かな時間で満たされていく。

10分後。「それではみなさんのタイミングで結構ですので、ゆっくりと眼を開けていきます」という畠田氏の声で、参加者たちは最初の瞑想を終えた。

「初めての方が多いのに、すごく集中できていましたね。体が固いままだな、という方は、少しお手当をさせていただきました。自分ではっきりとどう感じているかを自覚するのは難しいですが、緩む、緩む、と意識しながら手を当てていくことで、その感覚を感じてもらえるかな、と。では、瞑想を終えて今どう感じているかを周りの人とシェアしてみましょう」

「体がポカポカする」「頭がすっきりしてきた気がする」などの声を受けて、畠田氏は「瞑想によって、気の巡りがよくなったり、血流がよくなったりします。内臓自体も動くので、呼吸を意識するだけでダイエットにもなるんですよ」と答える。

触覚、聴覚を意識して瞑想。呼吸が変われば人生が変わる

「次は体の声を聞いていきます。皆さん、昨日の夕飯は何を食べましたか?…と、こう聞かれただけで、皆さんの思考は過去へ飛んでしまいます。仕事が捗らないときというのは、そんなふうに、思考が“今”になく、“過去”や“未来”に行ったり来たりしているんですね。そういうときは、体の声を聞くことで、今と向き合うことができます」

手の重さ、空気の流れが肌に当たる感覚、体のハリ、ムズムズ…。静かな呼吸とともに、10分間、触覚に意識を集めていく。

「体の声を聞けなければ、心の声まで聞くことはできません。不安なときは、『大丈夫だよ』と、自分を自分でハグしてあげてください。これだけで幸せになれます」

次は聴覚に意識を集中して、10分間瞑想。「瞑想をしていると、いろんな思考が出てきますが、そこに入り込まないで、いったん棚上げして受け止めて、聴覚に集中してください。さまざまな音が聞こえてきますが、苦手な音があったときにも、それはそれとして受け止めていきましょう」。

嫌な感情、嫌な音、体の痛みといったネガティブなことに、心とらわれて翻弄されるのではなく、落ち着いて向き合い、受け止めていく。瞑想は、そのためのトレーニングのようなものだ。

最後に、「とらわれを外すことで、新しいものが見えてくる」ということを知るためのワークを行なった。電気、石、ペットボトル、ノート…。目の前にあるものから“名前”というとらわれを外し、「明るい」「丸い」「柔らかい」「白い」といった、「ただ見る」ことに挑戦してみる。「意味を外すことは、物事を考えるときの“矢印の向き”を変えること」と畠田氏。「辛い時、苦しい時、人は幸せになりたい、と願う。けれども、人は本来、幸せを持って生まれてきているはずなんです。自分の中にすでに幸せはある、そのための答えはある。そんなふうに、矢印の方向を変えて考えることができれば」

参加者たちは、それぞれに、新たな気づきを得ることができたようだ。

「呼吸が通れば人生が変わる」と畠田氏は言う。現代人には、交感神経をオンにしたまま、つねに闘争モードで生きている人が多く、心も体も休めないままでいる。呼吸を通すことは、その交感神経と副交感神経の切り替えをすることにもなる。「人間は一日に約2万回呼吸をしています。そのうちの何回かを意識するだけでも、毎日はずいぶん変わる。私の体験が少しでも皆さんのお役に立てればいいな、という思いで、瞑想をお伝えしています」

講師紹介

畠田 留美(はただ るみ)
畠田 留美(はただ るみ)
 
常に思考がまわり、落ち着くことがない状況から解放されたいと思っていた中で約5年前に瞑想と出会う。以来、メンターに教わりながら瞑想を毎日実践。思考がまわり続ける状況から解放されただけでなく、様々なとらわれからも解放され、理想とする人生を誰でも送れることに気づき、現在は瞑想伝道師として瞑想会や瞑想合宿を開催。また、瞑想の良さや自分と向き合う方法などを伝える番組のラジオパーソナリティとしても活動中。
ブログ/呼吸が変われば人生が変わる:http://kokyudekawaru.com/